ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2016年2月15日月曜日

ミノムシの雌(サカモト)





2月9日代々木の斎場に、ワキ方下掛宝生流の日本の能楽師,宝生閑さんのお葬式に行ってきました。
ワキ方は本当に忍耐といいますか・・・シテの悲しみを聞いてくださいます。まさに「耐えて許してなぐさめる世界」とご本人様も言っておられます。「安達原」「隅田川」という大作のお稽古にご自宅に伺わせていただきました。一流の方に出会わせてくださった観世榮夫さんに今も感謝の思いでいっぱいです。
この日は夜になって寒く、人も大勢であったのでお焼香するまで外におり凍えてしまいました。帰りに旧友と  先輩と榮夫さんが好きだった蕎麦屋へ行こうと駅近くの昔ながらの店に入り、熱燗で献杯しました。
よき思い出に花が咲き、お二方に改めて感謝と祈ることができたいい日でした。

また違う日、西新宿の高層ビル街の美しいイルミネーションの中、久しぶりに吉村さんのお姉様と友と食事をしました。昔行ったことのあるサラダバーが美味しい店です。みな優しく癒されます。昨年の秋、一心同体となって吉村とさんの傍にいて不思議な絆が生まれたのか~これからもおつき合いがつづきそうです。

そしてそして・・・わたし
未来に向けて歩みださなくてはと思います。
もうずっと部屋の中にいます。冬眠もいいとこです。外へ出なくなると人からメールもあまりこなくなり、完全にミノムシ状態。殻の中の生暖かい温度で息をし、外気に弱くなっている気がします。そしてミノムシのメスってさみしい結末なんですね。この年になって知りました。ああ、殻を破って外に出ねば~~↓

ミノムシはミノガというガの幼虫です。ミノムシは、春になるとさなぎとなり、初夏に成虫になります。ガとなってミノから飛び出すのはオスだけです。メスは羽が退化していて、ミノから出ません。ミノの中で卵を産んで、ミノの中で一生を終えます。ミノムシのミノの強さを、伸ばして調べて見ました。ミノは、大人の力でも破ることができないぐらいの強さがあります。細かい繊維が、幾重にもからまっています。ミノムシは、丈夫なミノに守られて、じっと動かずに冬を過します。

6月に舞台に立とうと思います。また少しづつお伝えさせていただきますね!