ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年12月28日月曜日

占い(サカモト)


何事もひとつ前へとしみじみ思った今年の暮れです。声をあげていかないと変わっていかないんだと。
みなさん、今年はおつかれさまでした!そして来年に向けて、からだに気をつけて生き抜け!!

昔いた劇団の先輩から、赤パンツが届きました。申年に赤パンツをはくと一生下の世話にならないと。
赤いパンツに赤い絵はがきが、赤い封筒に入ってました。暗く落ち込んでいた心に、赤が目に飛び込んできました。「無理に空っぽを埋めなくてもいいよ」とやさしいお言葉。元旦には赤パンをはき新年を迎えます。

そして映画観相師を見ました。ソン・ガンホ。まさにさまざまな役をこなす韓国のスターです。減量して撮影した 「渇き」という映画のソン・ガンホの吸血気さながらの医師はセクシーです。幅広い人間的な魅力がある。

あとZORAに関しましても、ちょっとうれしいお話しもいただきました~

デスクトップには未完成の難題を沢山抱えながら、来年、来年、来年を占って。きっとよい年になる!

またみなさ~ん、来年お会いしましょう!

2015年12月19日土曜日

ザッツ・ザ・ウェィ(サカモト)


決断をしたら急に風邪をひいてしまった。この一年、先のみえない中で突っ走してきました。秋には吉村さんを亡くす。なんて一年だったのだろうと思う。今日、明日と忘年会に呼ばれていたのに、話したかったのにこの状態ではもう完全に無理で、断りのメールをし家の中をうろうろする。鼻づまり、咳、おでこが熱い。朦朧とし、張り詰めていた糸がばらばらとほどけていく。吉村さんは風邪をひかなかった。皆から宇宙人と呼ばれていたなあ~。

今は決断したばかりでまだ整理に数ケ月かかりますが、演劇に復活していきたい。そして踊りたい。私の演劇への根源は踊りが好きだった。これは大和の時代、能の根源もそうです。舞って、歌い、謡う、歌う、謳う、詠う。それが言葉になっていく。たまに踊りたくてスポーツクラブのZUMBAに参加します。ラテンの曲が流れ、それまでブスッとしていた男の子が急に笑みを浮かべはじめる。この人もラテンが?踊るのが?好きなんだなあと思う。

忘れもしない中学の頃、不良グループがこの曲をよく流し戯れていました。私はくそ真面目だったのでその人達がなんだかうらやましく、でも何をやっているのかとても怖かった思い出があります。バスケット部のレギュラーは5人。そのうちの一人が不良グループにいたのです。部活を終えてなんだかその子と帰りが一緒になることが多く、この曲で踊ってる彼ら彼女らに遭遇した時、からだが自然に動きだしたのを感じたのです。こんなことは生まれてから一度もありませんでした。そして今も変わらない。一人の人間に備わっているDNAは二人の親からは想像もしないもの。誰もが琴線に触れる何かを持って生まれてきた。それがクラシックかもしれないし、演歌かもしれない。音はバイブレーション。人の魂を揺さぶります。不思議です。

ザッツ・ザ・ウェイ

2015年12月12日土曜日

蟷螂の斧(サカモト)


‘蟷螂の斧‘(とうろうのおの)…という言葉が頭から離れなくなってしまった。家に帰ってもボーッとしてしまい、
何をするわけでもなく、すでに夜。TVのスケートに少し興奮しまた己に戻る。自分との戦いか・・・。

~いい子じゃないと捨てられる。組織に従わないと居場所をなくす。組織に従わないとお金をなくす。~

昔はよく本を買っていたのに本にも感動しなくなってしまった。でもやはり誰かの言葉が聞きたくて、
無造作に本棚から本を取り出す。どうせ心に残ることばなんか見つけられないと思いながら・・・。

ここまで書いて「サカモト、そういう文章の書き方は読む人にわかりづらいよ…」と吉村さんがよく言ってくれていたことを思いだす。もう誰もこの暴走を止めてはくれない。自分とだけの会話か・・・。

自分がずっと違うと思っていたことをうまく言葉にできなくて黙っているとストレスになる。その余波を心臓に感じながら 自分の中の小さな暴力性を、大きい相手にどう闘っていくのか上手い手立てはないのかとずっと思っていた。でも昨夜夜中にこの言葉がストレートに響いてきて、もう上手い手立てなんかどうでもいい気がしてきた。前へ進まないと闇から抜け出せない。


人に勧められ 国際市場で逢いましょう を観る。

イ・ビョンホンは女として好きですが、ファン・ジョンミンは役者として好きです。キャパが広い。
これまでの役の幅の広さには興味深いものがあります。エロさと崇高さと暴力性。そして自然。

観ながら涙が流れてくる。自分より人のために家長として生きる彼。映画の後半で「ずっと辛かった」と語る      父との約束。私もまだ心は動いていることを確認する。

少しづつ活動していこう。
今年お世話になった方々に感謝し、呼ばれた忘年会に出席し、人と会っていこうと思う。

2015年12月7日月曜日

「痛いところはあるか?歯が痛ければ歯を抜け。指が痛ければ、指を切れ。痛みは お前のすべてを持っていくからだ」(サカモト)

なんだか寂しくてどうしようもない。誰だってあるだろう。でも・・きっと


10月のあたまに「ラマンチャの男」を観た以来、ずっと芝居を観ていなかった。急に怒涛の如く劇場に通いだした。

11月26日 「清姫異聞」  両国シアターχ :その後、浅草橋の馬肉屋に出没。
   27日 「ファンドとリス」 日暮里D倉庫 :その後、日暮里居酒屋「ばんだい」に出没。
   30日 「MEMORISE:追憶の剣」  :目黒パークシモンホール:昼公演には坂本冬美さんが花束贈呈。
12月 5日  「樹の祭り」 日暮里ARTCAFE :その後、焼肉屋に出没。
    7日  「仮名手本忠臣蔵」遊戯空間最終稽古日:その後、池袋のバーに出没。 

今年の7月まで舞台にいたのに、観客席にいながら舞台がものすごく遠くへ行ってしまったように思えて寂しくてしょうがなかった。吉村さん!私はもう少しこの世で舞台に立ちつづけるよと胸の中で叫んだ。



どの芝居も面白かったけど、もう元気を与えてくれた30日、目黒の夜。
ものすごい歓喜の渦の中、

はじめて、生でイ・ビョンホンをこの目で見ました。坂本冬美さんもその声が好きですと言われていましたが。本当にいい声です。隣に座られたフアンクラブに入られてる女性に話しかけられ戸惑いながら話が弾み、好きなものが一緒だと距離も近い。そして役者として頑張っている姿は美しい。

今日のブログタイトルはこの映画MEMORISE:追憶の剣イ・ビョンホンさんが好きなセリフ。私も「痛み」で長く悩んでいた時期がありました。究極的な言葉でもあるかもしれませんが、この言葉の意味に共感します。

そして7月に遊戯空間の能舞台に出演し、今日7日は「仮名手本忠臣蔵」最終稽古を見学させていただきました。能をやってた時よりお世話になってる観世葉子さんと、稽古後、池袋のバーで飲みました。その熱き思い、芝居など話ながら自分の思いも固まってきました。やはり私は舞台に立ち続けたい。少しづつ生活を起動修正していきます。


11月30日