ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2012年5月28日月曜日

来週より本番!かもねぎショット公演!!下北沢でお待ちします!!(サカモト)

稽古場で。みんなホット!かもねぎショット公演、どうぞお越しくださいませ~


いい顔だな、私が好きな顔です。この役者さんは超有名な、韓国の俳優、イ・ビョンホンさんです。この方の作品を見て、私は韓国に興味を持ちました。それもありますが、こんな顔付きをされている役者さんが、一昔前、日本にも多かった気がします。あるDVDで、イ・ビョンホンのことを韓国の先輩俳優の方が、この方は自己犠牲もいといません、とおっしゃっていました。役者の色気は、やはりとてつもないところから、でてくるものだと思います。イ・ビョンホンさんのコメントで、こんな発言も聞きました。一夜限りの愛も、長く連れ添った愛も、恋人としての愛も、全ての愛が、役者としての自分の身になっている。

私はこんな思いを、今回の公演で打ち出したかったのです。愛に高低さも、身分もありません。妻という存在も、愛人という存在にも、愛した思いに差はない。きっと、愛した相手と離れて別れて、自分が相手をどう思い続けるか、そんなことに興味があるのかもしれません。だって、最後は人間ひとりですものね。

かもねぎショット公演に、こんなに長く付き合えると思ってもいませんでした。でも、時が過ぎて、いい仲間というものは本当にありがたいものです。でも、いつ別れるかもしれない、そんな緊張感のなかでやりたいと思っています。今日から本番までは、丸一日の稽古です。どうぞ皆様、是非、来ていただけると、本当にうれしく思います!


              今回男性の客演陣です。お二人とも、素敵です!
                       栗原孝順さん
               青木佳文さん  

2012年5月21日月曜日

8人の女たち、笑う!(ヨシムラ)

6月7日(木)-11日(月)
『三浦海岸太郎と8人の女』
@下北沢Geki地下Liberty

稽古場から 5/20

半世紀近くも生きていると、大切な人を見送る経験もいくつかありました。大切な人を見送るとき、悲しくてさびしくて、バタバタして、少し落ちついてほっとして、思い出して後悔して、懺悔して、思い出して笑って。そしてその人がいなくなっても世の中はまわって。子供の頃は両親がいなくなってしまったらとても生きていけないだろうと思っていました。でも生きて食べて笑っています。いつのまにか。思いはずっと。けれど思い出さない日もあります。いつのまにか。

かもねぎショットと出演者一同が共同作業で一からつくりあげた物語。台本はついに完成!あとは本番まで役者に徹し練り上げていく稽古、稽古の日々です。手作りの舞台のすばらしさ、そして生の音楽、JAZZの演奏で盛り上げます。女たちの底力(男性もガンバッテます)ぜひ観に来てくださいませ♪♪♪




2012年5月14日月曜日

空中分解(サカモト)



                以前、ポーランド公演で買った人形

雨あがり、深夜、濡れた路地を歩きながら、新緑と花々の匂いに囲まれながら、頭がくらくらする。


あまりに忙しく、どこでも寝れる気分だ。昔は満員電車でよく立寝していた。膝がぽっくり緩むときがあって、それで目を覚ましていた。


何日か前に書いたブログの文章もセンチメンタルな気がして、ボツにした。考えてみればいつのころから、こんな内面やらを公に発信するようになったのだろう。たまに、恐ろしくなる。


自分では真面目だと思ったことはないが、調子のいい人間、軽い言葉を発する場面に出くわすと、いきり立つような思いに駆られることがある。それでもいろいろな関係性に助けられながら、こうしていられるのだし、流す術もだいぶ上手くなった。


とりとめのない毎日。睡眠時間と戦いながら、ふと生まれたアイディアに一喜一憂し、今日も倒れるように寝床につく。小さい頃、生活や幸せは、年を重ねれば相乗効果としてプラスに増殖していくのだと思っていたが、なかなかどうして。


この人形の口が好き。一生懸命。私もなんだか毎日一生懸命。遅すぎる夜食を食べ、すぐに寝床へ。太るしかない、笑うしかない、そんな気分だ。

2012年5月7日月曜日

満月、割れそうな。(ヨシムラ)

花々は一斉に咲き、新緑は輝く。
でも春は不安定。晴天に暗雲、突然の落雷のように。
いやはやゴールデンウィークと言っても、仕事は普段より忙しいくらいだし、芝居の稽古も2本並走していて、時間にも心にも余裕がないことこのうえない。しかし2本の芝居は役柄も描く世界も違って、どちらも挑みがいがある。本当にやりたい人たちや戯曲をしっかりつかまえていなければ。でも、春は不安定。


渡辺源四郎商店の「翔べ!原子力ロボむつ」を観に行った。
放射能廃棄物、文明の後始末、ゴミを捨て続けてきた我々の責任を、その現実を、辛辣に、わかりやすく、そしておもしろく芝居に仕立てていた。拙いところもあるが、作り手の意気込みと真摯な姿勢には打たれる。何年も前、弘前劇場の「アザミ」で、本を投げつけていた畑澤聖悟さんの姿に、心揺さぶられた夜。ふたりして興奮して帰った道までもがよみがえった。

今日の帰り道。風が吹き去った後の夜空仰ぎ、今宵の月はやけに大きいと見とれていたら、5月5日ごろの月は「スーパームーン」と言って、本当に大きいのだそうだ。なんだか、おせんべみたいな月だった。