ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2012年8月26日日曜日

『蜘蛛女のキス』(ヨシムラ)

そして本日、2日のみ!! 13:00/17:00
『蜘蛛女のキス』お見逃しなく!!


8/31 金 19:30
9/1  土 14:00/19:00
9/2   13:00/17:00


◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
新宿サニーサイドシアター 
地図はこちら。
◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp  


 シリアの内戦のなか銃弾に倒れた山本美香さんの最後の映像は、昼間の街や子供たちが映っていて、突然のパンパンという銃声で唐突に終わる。彼女の生き様や映像を通して訴える力に圧倒される。わたしたちの表現とは、と考えさせられる思いだった。まっすぐに世界を見据え、行動する人の姿の美しさ。

蜘蛛女のキスとのかかわりは、1980年代に見た映画、そして昨年3月に読みふけった長い小説。そのあと戯曲を声に出して読んだとき。この戯曲をやろう、絶対やろう、と決めた。いい台詞。骨太で繊細な物語。ZORAが求めているものを見つけた思いだった。もう1週間後には、本番がやってくる。大人になってからの30年や、芝居を始めてからのこと、日々の稽古での迷いや挑戦、至らなくて、もがいているところもすべてが、私たちの舞台となるでしょう。

この暑すぎる夏の終わりに、ZORAの舞台をぜひ観て頂きたいと、いま心から思ってます。

2012年8月19日日曜日

化ける(サカモト)             「蜘蛛女のキス」★8/31初日です!




映画「蜘蛛女のキス」バレンティン役の俳優、ラウル・ジュリアの経歴を調べていましたら、胃癌と脳卒中を併発し、54歳の若さで急死していたことを知りました。私は映画に関しては無知で、この男優がまだ存命していると思っていたし、「アダムス・フアミリー」の主人役とも知りませんでした。いつも華やかな主役の傍らで、活躍していたプエルトリコ出身の実力派俳優。なぜか若すぎる死に悲しみがこみあげてきました。

私もいつも元気でいたいけど、死の影はこの年になるとだんだん身近に感じられるようになってきました。知り合いの長く入院しているおばさんは、ベッド上でいつも架空の人物とお話をしています。いろんなものが見えるそうなのです。そして泣きます。どうしたの?と聞くと「年をとると涙もろくて、私は明るい女だったのに。」なんだか私もおばあちゃんになったら、そんなことを言いそうでふとこわくなるのです。私は明るい女だったのにと。

すばらしき俳優が好きで、いい俳優に出会うと、その人の作品を全てみたくなります。そして共通していえることは、その役柄によって見事に変身を果たしているところです。この役者は化けるよという褒め言葉があります。ほんと、化けられる役者になりたいですね。

それはそうと公演まで2週間を切りました。今までは映画の紹介もしてきましたが、これからはこの戯曲を自分はどう読むのか、匍匐前進。そして皆さんの前に立つことができたらと思っています。どうぞ、足を運んでいただけましたら幸いです!

蜘蛛女のキス You Tube  配信中!! 7/27 池袋イベントより

蜘蛛女のキス

作:マヌエル・プイグ 
◎演出:ZORA 演出協力:扇田拓也
◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
◎スタッフ:美術  加藤ちか 照明  高良康成

◎開演時間
8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00

◎劇場:新宿サニーサイドシアター
◎チケットご予約はこちら。zora_agota@yahoo.co.jp  
TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)

2012年8月12日日曜日

臆することなく愛を伝えよう(ヨシムラ)

蜘蛛女のキス You Tube  配信中!! 7/27 池袋イベントより


閉ざされた密室で、男二人。一人はゲイ、一人はテロリスト。空想の世界を語る男と、現実を変えようともがく男。わかりあえるはずのない二人が、「映画」という接点から、徐々に寄り添い始めていく。

二律背反。
互いに矛盾する二つの命題(正命題と反対命題)がいずれも成立すること。
体制と反体制。夢と現実。男と女。

交わらないものが、触れ、心が動き、ひとつになるまで。このドラマはシンプルで力強く優しさと悲しみに満ちている。作家マヌエル・プイグが、身を切るように、ときに歌うように綴りつくした物語を、2012年の日本で受け取り、感応し、今こそ、人と人の交わりの奇跡を、今を生きることの意味を、語る我々の生の声から伝えたいという思いです。

とはいえ、二人芝居の台詞は膨大で、汗をかきかき、理想と現実のはざまで、必死で稽古に励む毎日です。



蜘蛛女のキス

作:マヌエル・プイグ 
◎演出:ZORA 演出協力:扇田拓也

◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
◎スタッフ:美術  加藤ちか 照明  高良康成

◎開演時間
8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00

◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)





2012年8月4日土曜日

マヌエル・プイグ(サカモト)



先週参加いたしましたサンシャイン・ストリート全編から、ZORAの部分を切り取っていただきユーチューブで配信されました。今月末上演される舞台とは異なりますが、是非ご覧いただければと思います。

私は今回の公演で、バレンティンという政治活動家の男を演じます。おそらく作家マヌエル・プイグは、アルゼンチンで現実にあったゲリラ組織、モントネロスの一員をモデルにしているのではないかということです。その辛辣さは、ぬくぬくと日本で育ってきた私には想像も及びませんが、過激に命をかけていくその人生の中で、モリーナと獄中で出会い、移ろいゆく心の波動をみつめていきたいと思います。

女なのに、なぜ男を演じるの?と聞かれることがありますが、ZORAは女優という観点よりも、まずいい作品が優先され、結果そこに役があったということになるので、このようなことになるのではないかと思います。あと現代は、単身の女性も増え、生きかたもさまざまであったりするのに、従来通りの女性像、母親像、一夫一婦制の戯曲が大半で、今を生きる私達にとってピンとくるものがないということもあります。それが結果的に幸せであるかどうかは別にして、もっと規定にとらわれない現代の愛の戯曲があっていいと思います。その点では映画の方が敏感な気がしていて、映像は海を超えダイレクトに感性に訴えかけてきます。けれどこれからも、いい戯曲を発掘していきますよ!
話はそれましたが、マヌエル・プイグは57歳でエイズで亡くなっています。昨年夏のジャン・ジュネ「女中たち」に続き、芸術家の魂の叫びによる大作に立ち向かうにはまだまだです。男女で愛し合うことが大半であるなら、それから逸した人たちは、社会的にも自分達のことを客観的に捉え、自分の言葉で自らを語ることができる人が多い気がします。男だ女だという存在にあぐらをかいてない、人間としている。うまくいえませんが、そんな境地は私も心惹かれるところです。



お待ちしていま~す!!

8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00
◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp 
TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)