ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2017年6月26日月曜日

民族

 タイガーベイ 黒人と白人の諍い、愛。小さな子供達が大勢出演し踊る「タイガー湾」は石炭最隆盛の頃のカーディフの波止場を舞台に展開する壮大な新作ミュージカル。

2017アシテジ世界大会で南アフリカに行き15本程芝居を観ました。でも私の倍、観た方もいます。その方は演出家で自分にとっては感動しないものもあるからとにかく沢山見たいのだと言っておられました。観光より芝居だと。私は両方でした。この大自然は日本では勿論見れないものです。もうすぐ帰国して1ヶ月余り、新たに突き進む決心をいたしました。なかなか芝居の感想を書けないでいたのですが、これからは少しづつ書いていこうと思います。

      主役の白人の男の子;声がすごくキレイでした。

正直、役者のレベルと質の違いに圧倒されました。世界から来られており様々なジャンルの芝居がある中で、肉体スキルは本当に高いです。またアフリカの方々は、音感、声も太く、その大陸的といいますか厚みのようなものが断然違います。帰国して日本で見た芝居にピンと来ず。何が違うのでしょうか。否定だけでなく自分にもふりかかってくる問題です。アフリカの小劇場的な芝居小屋からオペラ劇場でのミュージカル「タイガーベイ」。どちらも舞台にかけるその情熱。その感動を胸に今後出会う方と私はもうひとつ膜を広げてやれるのではないかと、そう沸々とたぎるものがあります。

入江一子さん


そしてEテレを見ていましたら、100歳を越す入江一子画伯が、シルクロードを描きながら興味があるのは民族というようなことを言っておられました。私もそうかもしれません。日本以外の国に行きたいのも、人間、生活に興味がありこの目で見たいし感じたい。子供の頃、歴史で習ったモンゴル大民族移動にも大変興味がありました。



今年はスローペースで歩んではおりますが、今年後半は新しい発見がみつかりそうでワクワクしています。25日マイケルジャクソンの命日に向けてエアロビクスのスタジオに行きましたら、すべてマイケルメドレーでインストラクターの先生は「今年前半嫌なことは今日で吹き飛ばせ!踊って吹き飛ばせ!!」と叫んでいました。そしてその夜、昔の職場の宴会に出席。辛い時にメールで応援してくれたもう息子程の彼は「坂本さん辛い時はやめちゃえばいいんですよ!」と満面に笑顔で。人に励まされ今がある。100歳を越した方が筆をとる。その色彩の美しさに元気がでてきました。

2017年6月19日月曜日

「これが私の真実だ」シカ・マッケンジー

♪初日パーティ
2017アシテジ世界大会:南アフリカの劇場で→→こんな光景は本当にいいなあ!
世界が一つの場に。

昨夜眠れずふと手にした本の中で「目休み耳休み頭休み」のフレーズに癒されました。見たくなかったもの。野蛮に傷つけてくるものが心に残り沈殿する。でもだから自身に自信を持てと誠実に呼びかけてきます。

演劇的に役者は受け身の立場でもありますがZORAは二人で作品を選んでいました。自然に主導でした。そして昨日ああいいなあと思う文章に出会いました。この方の著書も読んでいこうと思います。これが私の真実だ

《喜望峰にて》

南アフリカ渡航:往復の飛行機の中で6本映画を観ました。そのチョイスが我ながらよくいい映画に出会いました。帰国しマット・デイモンのジェイソン・ボーンシリーズにはまり、控え目でありながら正義と深い内面の役を演じ切るそんな役者を見ると本当に勇気づけられます。私もいい方達と出会いもっと頑張られねばと思います。

2017年6月12日月曜日

モスク ♬アザーンで目覚める南アフリカ

2017アシテジ世界大会に出向き♪≪マレー・クオーターのカラフルな街並み≫

やっと風邪も立ち去り、エアロビクスも始め海外で肥えた肉の除去に向かっています。6月3日に行われた観世栄夫さんの追悼会に微熱で出席できずもう寂しかったです。エボラか?などと噂されてましたが南アフリカは予防注射をしなくてもいい地域です。私は大丈夫です!南アフリカに行ったならば、喜望峰、ロベン島、ワインランド、またサバンナと聞かれますがまた追々アップします。自然はもうパノラマ。スケールが断然違います。

そして宿泊した思い出深いロッジホテル8階窓際から、右にはヒルトンホテル、そして通りを越して目の前に、マレー・クオーターというモスクが集まるイスラム教徒の居住区がありました。朝6時15~19分になると必ず朝の礼拝に流れるアザーン(コーランと言ってる方もいました)が流れます。もうその音で目覚めてしまいます。だから一切目覚ましはやめました。そして日はまだ昇っておらず真暗の街並みに流れます。そのなンとも言えない民謡でもない少しこぶしの効いた切なくけれど淡々とした音色は琴線に響いてくるものがあります。朝、こんな目覚め方は不思議な体験となりました。


《朝早くに散歩。ガラ携で撮りました。》

旅の途中、海外が好きだった吉村さんを思い出しました。やさしくてそのやさしさが普通のことのように思っていました。2ヶ月半も海外で一緒に暮らしずっと楽しかったです。吉村さんの形見分けでいただいたスカーフも持参しました。こんなに晴れ渡った異国での空。なんだかふと呼びかけてみたくなりました。

《沈殿していくもの》
芝居は世界から参加され、皆役者としてのレベルが高いこと、そして創造性が豊か。刺激がありました。これらのものが私の中で沈殿し、いいこやしになっていく兆しをもう感じはじめています。国を出て感じること。そして改めて日本のよさを実感し、両者を大切にと思っています。

2017年6月5日月曜日

アフリカの子供たち


2017アシテジ世界大会に出向き♪その会場でアジア人が珍しいのか、劇場にいると何の躊躇もなく明るく近寄ってきます。この子達はしっかり教育を受ける環境にいる子たちだと思います。もうかわいくてしょうがいないです。この後、劇場を出てガーデンテラスでの即興プレイにも出演していました。他にも芝居をみた中で≪色≫のことを取り上げている作品に出会います。あなたは何色が好き?レッド、パープル?ブラックと差別されてきた歴史が色濃い中で、それだけの問題にせず作品は受け問る側に悲観的でもなく一色でない作品に作り上げています。それだけに胸にくるものがあります。目の輝き、またスタイルも抜群で、私は一気に好きになってしまいました。


マンデラが大統領になった際に演説した市民ホールに立ちました。映画でもここで撮影されています。市民ホールといっても日本のホールとは大違い。敷地もあり演説場、芝居も上演するところは何か所もあり、また全世界の方が集まって次回開催国を決め討論する議席もあります。次回開催国は3年後に何と日本と決まりました。私も誘われるまでこのようなアシテジ世界大会があったとは全然知らなかったです。今回南アフリカ開催の世界大会に来れてよかったです。アフリカは今まで味わったことのない世界感でした。

帰国後、飛行機で疲れ少し風邪をひいてしまいました。なかなか観た作品のご案内までたどりつけませんが、追ってアップしてきますね!