ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2011年10月30日日曜日

東京国際映画祭「ひかりのおと」(サカモト)


本番までの最後の休みの日に、まだ台詞も満足に喋れていないのに、そして睡眠時間2時間を押して六本木まで足を運びました。現在、六本木ヒルズを中心に東京国際映画祭 が開催されています。夏の「女中たち」の公演の際、劇団第三エロチカ時代の後輩高崎君が、映画監督の木村文洋さんを連れて観に来てくれました。それから木村さんのへばの という作品に心奪われ、プロデュサーの桑原さんともお会いすることができました。


今回、見て来ましたひかりのおとでは、監督山崎樹一郎さん、木村さんは監督補、そしてプロデュサーはやはり桑原さんであるこの作品。東京では2日間しかやらないということです。この日は、上演後Q&Aもあり、山崎監督のトークも聞くことができました。「ひかりのおと」は光合成をしているときの音、と言った監督の言葉が心に残りました。木村さん、山崎さん、桑原さんの真摯なやりたいことを貫く姿勢がとても清々しく、またそのことが作品に投影され、これからもこの二人の監督のフアンになりそうです。私はずっと舞台をやってきましたが、映画というジャンルに興味が沸きはじめている自分を感じています。多分、映画にこんなに興味が出てきたのは、生まれてはじめてではないかと思います。


そして私は本番近し。「スキマに立つ」こちらの稽古・・・。


女が多いなか、紅一点でなく黒一点ではなく黒三点。演出の扇田拓也さん(写真上)、そして二人の男役者(右、小高仁。左、園田シンジ。)もいい味を出しています。冬になる前のひととき、この作品で笑ってください。今回、私が演じる役にも、雪にまつわるお話があります。短いシーンではありますが、いいシ-ンです。私ももうひとふん張り、どうぞお楽しみに。

2011年10月24日月曜日

ガソリン満タン。(ヨシムラ)

ねんねん、
とりまく状況は厳しくなり、我が身はひからびてゆくけれど、こころねは、しっかりと持っていこうと決意して、気合い入れて、布団から這い出る。まだ明けきらぬ街、重い鞄を抱えて出発する。今日も行くのだ。

さて、
前回、かもねぎショットの栗ちゃんの手料理の話がありましたが、今日も野菜たっぷりおいしい手料理が並び、休憩中の役者たちのお腹と心を満たしてくれます。

こちらが栗ちゃん。今回はスキマの住人を演じます。劇中にもおいしい場面が!?


こちらはベルリン帰りの娘を演じる石川南海子さん、野菜嫌いと言いながらおいしそうに食べてます。


もちろん食べているだけではなくお稽古も着々と進んでおります!!

2011年10月16日日曜日

どんちゃん騒ぎ(サカモト)


稽古場は笑いに満ち、みなそれぞれの個性を醸し出しています。さまざまな人間がいるということが、とても可笑しいです。かもねぎショット公演「スキマに立つ」。女性三人の細腕で踏ん張っているこの集団、新演出家の調理の中で、新たな進化を遂げられるのではないかと思います。私も微力ながら片腕になれればと思います。

稽古場にはいつも、栗ちゃん(かもねぎショットメンバー、栗栖千尋さん)の手料理があり、休憩になるとついつい手が出てしまいます。栗ちゃんは、仲間で経営しているお店でも調理しており、これからもどんどん腕を上げていくことでしょう。ちなみにさつまいもをオレンジジュースで煮てオリゴ糖をかけたお芋は、柑橘系の酸味も兼ね備え、とても美味。また甘い梅を生姜で煮てきてくれたり・・・。クエン酸と甘さが疲れを吹き飛ばしてくれます。手料理に勝るものなし。稽古が始まるとコンビニ漬けになってしまう胃袋が感謝しています!

           写真は、韓国チーム「女中たち」ポスター
話は変わって、今年前半韓国に赴き、夏には密陽夏公演芸術祝祭に参加してきました。その様子を、俳優でもありさまざまな演劇の局面で精力的に活動をしている金世一(キム・セイル)さんが、ワンダーランドというマガジンに掲載してくれています。興味のある方は、どうぞ覗いてみてください!

2011年10月10日月曜日

公演案内『スキマに立つ』

サカモト・ヨシムラは、
11月「かもねぎショット」公演に出演します!
@下北沢ザ・スズナリ
  
作:高見亮子 演出:扇田拓也

11月  9日(水)    / 19:00
11月10日(木)    / 19:00
11月11日(金)  14:00 / 19:00
11月12日(土)  14:00 / 19:00
11月13日(日)  14:00
11月14日(月)  14:00

*チケット 前売り3,500円 当日4,000円  全席指定席
*ペアチケット(2枚1組)6,500円

備考欄に「ZORAページを見た!」
または「坂本・吉村扱い」とお書きください。 

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カーテンのスキマから覗いた秘密。ビルとビルのスキマから見えた花火。心のスキマに入り込む罠。身近なスキマに体をすべりこませた男と女。ぬけなくなっても知りません。お客さまともども狭くて広いスキマの世界へ。高見ワールド全開の本と有象無象11人の役者を扇田さんがきりりと引き締めています。ぜひスキマに挟まりにお越し下さい!!

本番に向けて、稽古場の様子、出演者の紹介もして参ります♪

2011年10月3日月曜日

突き破れ(サカモト)



恩讐の彼方にありがとう、ありがとう。」ある会見で、この言葉がテレビから流れだしたきとき、私は鳥肌がたつような思いに駆られました。心に電流が流れたのは、その方の波動の強さも勿論だけれど、この言葉の深い意味、ひだ、日本語の美しさ。言葉ならではのなせる技でこのような言葉が口から発せられることも、現代ではめぐり合えない。私が能に惹かれた理由も、現代では、日常使用されない言葉。密度の深さ、流れ、韻を踏む繰り返しが、心に突き刺さってきたからです。

ところで連日のどんちゃん騒ぎで、部屋は散らかり放題。9月はスイッチする季節。深夜までのカラオケで、中島みゆきさんの「宙船」には勇気づけられました。言葉が旋律に乗って、歌となり、戦う気持ちを後押ししてくれる。天高く馬肥ゆる秋。この言葉の由来も、昔は単純に、秋の清々しい空と食べものが美味しい秋を思っていました。が・・・。


小さな憎しみも小さな愛も、吸い上げられてしまいそうな空に向かって、私ももう一歩、乗り出します。10月は新しい役に挑戦。そして11月、下北沢「スズナリ」で皆様とお会いできましたら。これから、かもねぎショット公演(11/914)のDMを送らせていただきます。どうぞ、お楽しみに!