ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2017年7月31日月曜日

怪談 牡丹灯籠



今日で7月も終わり。そろそろアフリカ熱から覚め現実を見なくてはと、また日本での観劇に今自分はどういう舞台をやりたいのかという思いもあり観劇し続け7月末になって久しぶりにさらっと役者のセリフが普通に耳に届いてきてああいいなあという作品に出会いました。怪談 牡丹灯籠。演出がよかったです。やはりこういうものを見ると演劇の可能性を感じます。舞台中央に心棒がありその棒を中心に布が大きく装着され観劇前から永遠と回転し続けます。私には帆船のように見えました。ざわつく日々変わる観客の気持ちをこのメトロノームのように緩やかに回転し続ける布が人の気持ちを少しづつまとめ、さりげないセリフで導入。また影の力も想像力が湧きよかったです。アフリカで観た芝居も多く影絵を駆使されたものもがあり思いだしました。



     

そしてアフリカの芝居
Mbzeni「彼女に聞いて」英語・コサ語:カンパニー南アフリカケープタウン
「四人の孤児の少女の物語。話は小さな村で起こる、その村唯一の墓地が孤児たちと村人たちを分け隔てているが…」

この芝居よかった。正直言葉が全然わからないのですがリズムと個性。上手い。ダイナミックな女の子達。こんな芝居を日本でも見たいのですがなかなかないですね。
~吉村さんが亡くなってから、調子がでなかったりひとつのことに突き進めないような思いが沈殿していたのです。だから思い切ってアフリカにも行きました。でも最近ようやく元気になってきたなあと自分で感じます。一歩突き進めば新しい出会いもある。頑張ります!

2017年7月24日月曜日

死はGoodbyeではない


南アフリカ:テーブルマウンテンにて

7月は随分頑張って芝居を観劇しました。今週も二つ観に。あと友達にも会っています。久しぶりに吉村さんのお姉様にもお会いしました。熟成肉というものをはじめて食べました、美味しかったです。もうこんなにゆっくり休めるのも8月まで。多分11月公演に向けて9月頃から少しづつ稽古が始まります。だから今はとても大切なひとときです。

熟成中の肉

日野原重明さんが105歳で亡くなりました。私も弟も聖路加国際病院生まれでなんだか感慨深いものがあります。生きるということは時間があるということ。その時間を自分の為だけでなく、他の人にも使ってくださいと話されていました。そして私には果たすべきミッション(使命)があると。

私自身は随分とせっかちに時間を刻んでいました。でもゆっくりゆっくりと自分に言い始めましたら、時間の使い方も変わってきました。昔は赤ひげさんのような医師も多かったのでしょう。問診とはよく言ったものです。生活歴、表情、態度、家族との関わりなど聞き取りながらその人を見ていく。

ある高齢者の方は何をしていいかわからない、時間だけはあると話される方もいます。医師とのはざまの中で、問診の時間が多くは取れないのなら情報を伝える架け橋はできます。演劇をやりながらもうひとつの仕事も大きく私にその意義を伝えてくれます。感動ならぬ自分のしていることにああと胸の内にこぼれてくる瞬間があって、自信と楽しみを見つけやる気がパワーアップしました。明日は昼は鰻。夜は昔の仕事場の女友達三人で漁市場で話込みます。本当に話を聞いてくれる友達はありがたい。私も聴きます!

南アフリカ:劇場外で組体操ならぬパフォーマンス!

2017年7月17日月曜日

海の日

                          宮本亜門演出:KATT神奈川芸術劇場「ピノキオ」 

お盆で実家に帰り翌日炎天下の中のお墓参り。お墓の石は鉄板焼きのように熱くじゅうじゅう。弟は沢山水をかけていました。土の中の父の方が冷えているのかなあと思ったり。

その足で家族と別れ横浜元町中華街へ。「草迷宮」で共演した石鍋さんの出演する舞台を観にいく。少し早く到着し久しぶりに山下公園で氷川丸と海を見ようと歩きだすと浴衣姿の人も多くなんだかすごい人だかり。知らずに来てしまいましたがこの日2017横浜スパークリングナイトのイベントがあり花火も上がるそうで。でも丁度その時間帯には私は劇場の中ああ花火を見たかった。


芝居は親子ミュージカルと銘打ち観客にも多く呼びかけていました。私も席から立ったり波を作ったり動きましたそれもいいけど、私は劇場の暗闇で色々普段考えられないことをひとり考える時間帯が好きで、あまり観客に求められるのも苦手。でも後半には惹きこまれました。何より石鍋さんの誠実な演技ときっとどんな分野の作品でもこなせる器量の厚さに役者っていいなあと改めて思いました。

そしてもう暑い。私の誕生日は国民の祝日8月11日山の日となり、今日は海の日。海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家の日本の繁栄を願うとあり。ひとりでいるとなかなか海にも繰り出せず、でもこの夏は海に行きたい。8月の楽しみを胸に心が前向きに動いています。ときめき、躍動感。人は機械ではないですからね。もっと人生を楽しみたいと思います!



2017年7月10日月曜日

日本のブルース



南アフリカ「ロッジホテル」ここで朝,モスク♪アザーンで目覚める。

映画でも芝居でも、作品を見ていて新しいと感じることができるものとは?最近アクション映画が好きになってしまい体を張るギリギリ感とそこにミステリアスな闇があるとついつい見続けてしまう。「ジェイソンボーン」シリーズは旧作から新作まで飽きずに見た。作品の底辺に流れる骨太の主人公の過去の物語がベールに包まれており、それが見るものにひとつの好奇心となっている。そこには一人の人間の引き戻せない運命と人生が流れている。人は誰しも自分の人生しか歩めず、数奇な他人の運命を垣間見覗き見自分と照準を合わせたり憧れたり…。そしてこの映画の女優陣もいい。こんな男を愛するのはやはりいい女なんだなあと思う。

♪歌は3分のドラマ。密度が濃い。作詞も作曲も奏者も歌手も心血を注ぐ。重低音で流れる旋律。日本人の琴線に触れる旋律はやはりあって、抗菌社会になった今でも時代を超えてある。韓国映画になつかしい匂いを感ずるのもその菌がまだ生き続けているのかもしれない。

クラッシュマントリオ

7月8日。町田までコンサートを観にいった。昨年もちょうどこの時期に行った。♫しゃんぼだま、待ち伏せ、スウィートメモリー。リーダーの方が日本のブルースということを語っていた。それは民謡だったり童謡だったり演歌であったりもする。今、芝居にその感覚をあまり感じない分、音楽によってその音色が今の私にはダイレクトに響いてくる。

2017年7月3日月曜日

女の力

2017アシテジ世界大会:南アフリカケープタウン:初めて観た公演がこれでした。「春の儀礼」「大地がまだ深い冬眠から覚めやらぬが、8人の女たちが、春を祝うために集まる。自然への賛辞を、彼女らは魅せつけ踊る。そのときの幾多の秘密と原始の力が解き放たれる。生贄を出さなくてはならない…」

《オランダ、南アフリカのダンサー達。》

ピナ・バウシュ的だと言う人もいる。芝居的には弱いなどと言う方も。いや~でもよかったです。これは女性的な感覚に訴えくるもの。大阪からきた小学生の女の子もこの作品が一番よかったと。オープニングは楕円形のシンプルな装置の中でもろ男装っぽいグレーな配色の衣装で女達がただその楕円を回り始める。そして諍い、激しく殴り合う。楕円形を回りつつある中で女性的なドレスをまっとていく。ドレスを身にまとながらも吐いたり、血も感じさせる。女性達はか弱くなくものすごい体のエネルギーをもっている。^^世の中には様々な横暴さがある。でも自由で理屈でない力を感じたいい作品でした。



そして彼は↓チッケト売り場で働いておりました。優しくその笑顔に癒されました。


この夏は、今話したい人と出会い美味しいビールを飲みたいと思っています。
旅は過ぎ去るけど、私はいい仲間とこれからも旅をしていきたいと思います。