ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年11月30日月曜日

ZORAからの感謝(サカモト)

11月10日永眠

遺影を出すことがなかなかできず、でも11月の最後の日に吉村さんの為にもしっかりとご挨拶せねばと。
これまで自分の思いばかりを綴ってしまいましたが、今月10日、ZORA吉村恵美子逝きました。

これまでZORAの舞台を観てくださった方、スタッフの方、協力してくださった方、
本当にありがとうございました。感謝の思いでいっぱいです。

人生をもっともっと楽しみたかったと思います。
9月末に体調を崩し入院、転院。入院生活の中でも明るく人のことに気づかっていました。
亡くなる前の数日は会話もできず、目も開けてはくれませんでしたが、子供のようにすやすやと息をしていました。 
11月13、14日とお通夜、お葬式。沢山の方に見守られ旅立ちました。
さみしさでいっぱいですが、安らかにいてくれることを願っています。



今後のZORAの活動に関しましては、私の中でもまだ整理がつかず少しづつ考えていきます。ZORA公演をもう一度やってほしいという言葉もいただいています。ひとりで公演を立ち上げるのは今は力がでませんが、私の心が大きく動きましたらありえるかもしれません。選んだ戯曲はありますし。
そして二人で頑張ってきたこのブログをすぐに閉じることにはあまりにもやるせなく決断もつきません。
ちょっとづつアップしていきます。あまり面白くないかもしれないけど、よかったらこれからも遊びにきてください。 坂本

2015年11月23日月曜日

どこへ…(サカモト)

しっかりとしたごあいさつもできずすみません。もう少ししましたらできるのではと...。

病院に泊まった翌朝は瞬く間に時間が過ぎていった。東京湾を見て自分の食事を購入しコーヒー。吉村さんは朝ドラは見ると言って梨を食べながらNHKにチャンネルを合わせた。「久しぶりの時代劇だし面白い」と見ていた。葬式は終わったが吉村さんのお骨も見たがまだ傍にいる気がしている。今はちょっと離れているだけ。「サカモト~」って呼ばれる気がしている。女の人はなんだか苦手な私だったが吉村さんはずっとそばにいた。さよならやお別れの言葉もあったけれど・・・。私には実感がない。

ブログの誤字脱字を訂正する人がいない。これから毎週ひとりでアップしていくのか。

21日土曜、よく晴れた。親しい友人たちが吉村さんのアパートにあつまり形見分け。総勢女共が14人集まり、洋服や靴、本、家具も含め、みんなで分け合う。お姉さまがお寿司、ピザ、おつまみを買ってきてくださり、ボジョレーヌーボーをあける。狭い部屋にワイワイガヤガヤ。すごい賑やかさ~もう話が尽きない。

吉村さんが白い骨となってでてきたとき、どうしようかと思った。前にいた宮島さんの背中を押し、ああっと声が漏れた、隣にいた金井さんが「えみちゃんはもう天国へいっちゃったんだよ」とやさしく言ってくれた。そうか天国か。ほっと救われた気がした。でもすぐに天国ってどこって思う。

そして23日祝日小雨。またも吉村さんの家に集まり、最後の梱包作業。もうこの部屋に来ることはない。お姉さま夫婦、姪子さん、皆で雑談、宴会。ZORAのDVDも回収する。私はこれからどうしていこうか。

また吉村さんのブログからこんなことを記載していたのを見つけた。

生まれてからだいぶ経つ。しかし私は自分になにが起きたのかまだ分からない。私はつねに生きようとしてきたが、生をまともに受けとめたことがなかった。イヨネスコ『雑記帳』より


2015年11月16日月曜日

約束(サカモト)

週一回のブログ更新。吉村さんとの約束を守らねばとパソコンに向かいましたが気力がわかず。
来週の更新時の月曜日までには、何らかの文章が書ければとは思っていますが・・・。

公にせず、身内と友だち葬としましょういうことになり、ブログでの発信は控えさせていただきました。お通夜とお葬式が終わりました。今は言葉は見当たらず。でもたくさんの方と二日間で久しぶりに私もお会いしました。吉村さんもきっと喜んでいたのではないかと思っています。みなさん本当にありがとうございました。

                       アゴタ・クリストフ「ジョンとジョー」演出:扇田拓也


2015年11月11日水曜日

昨日朝(sakamoto)

吉村恵美子、他界しました。毎日のようにガン研有明病院に通っていましたが、本日自宅でのお顔をみて、これが現実なのだと思いました。私はもう友達として空気のような存在でしたので…

今は整理できなくすみません。またあらためてご連絡させていただきます。


2015年11月8日日曜日

夜(サカモト)


ある音楽が駅から流れる。毎日のように通う駅のひとつ前で必ず時間調整があり、流れだし目が覚める。

いろいろな思いが錯綜はするが、自分の疲れもあり眠い。毎日気づくと夜。秋の高い空はどこへ・・・。


20時近く、空腹でもうだめだと到着した駅横のそば屋に入り、わかめそばを自販機でチケットを購入。やっとありつけたと温かいそばを大切にテーブルに運ぼうと移動したとき、閉店間際で疲れ、掃除をしているおばさんがろくすっぽ周りもみずに、私が座ろうとした横の椅子を大きく引いた。その椅子は私の腰にあたった。
痛い。
気づいていないのか?知らん顔。帰りたくてしょうがないのだ。
普段なら気づかない振りもできたが、なぜか無償に怒りがこみあげてきた。

「あの・・・今、当たって痛いんですけど」
「えつ・・・あっそうなの。ごめんなさいね。全然きづかなくて。」

申しわけないがいかにもずうずうしい風貌なのだ。
こんなところで血圧をあげなくてもいいだろうと思いながら、皮肉のひとつも言いたくなる。いや言わなくてはだめだろう。これは皮肉ではない。正当だ。腐った気持ちを切り替え切り替え、そばをほおばる。ああ悔しい。

ふと声がよぎった。
「サカモトはよくくやしいって言うよね…」

そばやを出て早く目的地へ行かねば、時間がないと思う。寒空。さみしい街。

~毎夜、ここから東京の夜景を見る。東京タワーとスカイツリーが両方見える。二つの塔は日によって色を変える。 ハロウィンの時、満月の時。満月の時に東京タワーは満月をより輝かせるために、頂上部分の色合いを変える。  何かを輝かせるために・・・か。ここへきて私が癒されているのかもしれない。

また寒空に出る。家まではずっと遠い。ああ、そばぐらいじゃ空腹は満たされない。


2015年11月2日月曜日

清汁(サカモト)


先日焼き芋をいただいた。いつもみなさんにお世話になっておりますと・・・。午後のよく晴れた秋空に散歩に行かれ、やさしいお顔でかえってこられた。その方の気持ちがあらわれたようなやさしい焼き芋だった。

そして今日、築地から鉄火巻、川口から鰻が届けられ、友たちとミニランチを過ごす。狭いテーブルで、いそいそとつつき合い食べる。川口から鰻を運んでくれた彼は前日から予約してくれたらしい。

友のランチに清汁があり「すましじるか・・・」と友が言う。私はそのメニューをのぞき込み、すましじるって清い汁って書くんだなあとあらためて思う。

ランチ・・・新宿、大手町での21年間は、12時になるとさまざまな店に出没しランチを楽しんでいた。現在はランチタイムといえる余裕もなく食べてすぐ働きはじめる。職がないと思っていたこんな時代に働くことをこんなにも求められる。   人生とはいくつになっても生きてみないと何がおこるのかわからない。

そして・・・毎日が語気の強い言葉に対処できる交渉術がなく、何も言えず悶々とし押し切られてしまう。
対処する言葉をひたすら求める。セリフなら覚えればいいけれど。なんだか違う脳が動きだしている。

さてと11月です。乾燥してきました。
消防訓練、インフルエンザ、肺炎球菌ワクチン・・・
みなさん、おからだに気をつけて!