ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年4月26日日曜日

私は誰になっていくの?(サカモト)

                       私は誰になっていくの? 
  つつじの花が咲き始める。桜が散り寝冷え花冷えの不安定な季節を送りつつ、青葉に向けて勢いづくような濃い花びらの色。普段は気にとめないことも、体調が一変すると見る景色も変わる。

久しぶりに風邪をひき熱を出し、痰の変動する様をつぶさに観察し、あともう少しで完了や!と自分に言い聞かせる。最近は関西弁を聞くことが多く、なんだか私も関西ノリ・・・・。

体育会系の私が一日8時間の座学。拷問のようです。しばられしばられお尻が痛い。でもある到達点に達すると脳にドーパミンが出現し考えあげた先のことが出現する~そんな毎日を繰り返しながら、本当は人ひとりが選ぶことはそんなに広くなくて、必然性があればひとつしか選べなかったりするのだと思う。体調を崩し、生活を一人で支える現実感にさらされるとやるべきことは自ずと・・・。

ZORAをはじめた頃はあるぎりぎりの思いがあった。その時の思いが風化したわけではなく、あの頃は女としてのぎりぎりのラインだった。今は女としてなんて口にださなくなった。読む本も変わった。時を経てやってきたことに整理をつけ、せっかくはじめたZORA。大切にしたいですね~

2015年4月19日日曜日

花曇り(ヨシムラ)


四月の雪。突風や雹。急に寒くなる日もあり、なかなか晴れない空を見上げています。
 
病気になって治って、それからすぐ芝居2本に参加して終えて、今は、今後の芝居の予定がありません。これもめずらしいこと。ゆったりとした清々しい気分と、少しさみしさもあり、さてこれから。


先週は、公門美佳さんのバレエ教室に行ってきました。
美佳ちゃんとは、舞台で何度も共演していますが、とても魅力的で大好きなダンサーです。夏の芝居でダンスシーンがあるという宮島さんと共に参加。わたしも久々に体を動かしました。日頃スポーツなどもほとんどせず、冬の間にかたまった体を、細部から少しずつほぐし、のばし、ストレッチはとても気持ちがいい。体と対話し、体の仕組みを改めて確認し、体を動かせるよろこびを感じました。そのあとバーレッスンやバレエの基本の技を習い、学ぶ楽しさにも目覚めました。

次回は5月13日(水)初心者でもOKです。




門美佳さん 宮島健さん 神品正子さん





前回サカモトも書いていたけど、ZORAの次回作を待っていてくださる方もいます。「次のZORAは?」と考える時、数年前、イヨネスコの『椅子』に挑んだときのように惜しみなく身を投げ出すことができるか自問してしまいます。ゆっくりマイペースで、でも走り出したら、全速力で走れるように、準備はしておかなければ。働きながら続けてきた経験の強みと、通過してきた様々な体験と感情。わたしたちにしかできない作品をいつか。



2015年4月12日日曜日

入学式(サカモト)

♪「新しい季節は、なぜか切ない日々で~」スピッツのロビンソンの歌をふと口ずさみます。

4月になり、欽チャンが駒沢大学に入学したように、姪が音大に入学したように、私も1日より新たに学びはじめました。日々脳の活性化を求めつつ、その分野での新しい面々に出会いました。

演劇をやりたいと闇雲に行動し家出をしたり、学業をほっぽりだし親にも心配をかけていた時から、早35年の歳月が過ぎました。今、演劇との関わり方も私なりに進化しましたが、好きなことに突進した精神に間違いはなかったと思っています。

そんな折、最近よく、ところでZORAはいつやるの?と聞かれます。あとからあの作品良かったよね~と言われることもあり、人の記憶に残る作品があるということがとてもうれしく!

今、も一度、自分の表現に戻る時間が訪れつつある予感を感じています。そしてお客様に喜んでいただきたい。自分にエンターティメント性があるかなんて思ってもみなかったのですが、ZORA応援団はそう言ってくださいます。私も年を重ねて個人の思いで突っ走ってきた頃より、いつのまにか大人になっていました。人の作品を批判している時間はもったいない。もう表現していかなくては死んでしまいます。人生の折り返し地点はとうに過ぎました。出会えた方に感謝し、自分なりの世界観、人生観でトライしていきたい思いです。
《吉村さんの八重桜です↓》

2015年4月5日日曜日

サクラサクラ(ヨシムラ)


新年度が始まり、派遣先の会社にも新入社員が入ってきました。わたしも新鮮な頃に思いを馳せ、この職場でまた一年働くぞ、と気持ちを新たにしました。

目黒川の桜

麗らかな陽気に誘われ、先週の目黒川を皮切りに、桜を愛でつつ、都内を巡りました。
桜は毎年見ているけれど、昨年は「あと何回見られるかしら」と鬱々とした気分だったので、色も淡く寂しげでしたが、今年は大きく鮮やかに見えます。

駒込駅から少し歩いた妙義神社でお花見をしていたら、猫を抱いたお婆さんが「毎年ここで桜を見ているけれど、今年の桜は特にきれいだ」と言っていたので、私の気分ばかりではなく、今年の桜は殊に美しいようです。そのお婆さんから教えていただき、西福寺の墓地へ。駒込はソメイヨシノ発祥の地であり、桜の名所も多いのですが、この寺の桜はすごかった。ご覧の通り、枝も見えないほどのぎっしりの花。

西福寺のソメイヨシノ

さらに歩き染井霊園へ。「東京には空が無いといふ」と詠んだ、高村光太郎と智恵子の墓の上には、澄み渡る空と桜が広がっていました。



染井霊園

そして、六義園。しだれ桜のライトアップ。歳月を経て、この貫禄、凄みを感じます。


六義園のしだれ桜

この春はたくさんの桜に出会ったけれど、この界隈の桜は、昨日おとといの強風で花吹雪となって舞い、見る間に散りました。儚いものです。

これからは新緑の季節。都内にも自然はたくさんあります。木々の移ろいや風を感じて、またてくてくと歩いていきたい。