ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2014年6月27日金曜日

YouTube♪♪「恋のBAILA BAILA」(サカモト)

恋のBAILABAILA  タイトル《だめ女 

ZORAとして初めてのYouTube。これからは動画のショート芝居など、冒険していこうと思っています。
まず第一弾。B級的な面白さを模索しつつ、トライしていきます!(撮影:吉村)




スマホ撮影を終えて、近くのイタリアン&ワインバーに繰り出し食事。雨も上がり清々しい路上を歩く。いろいろな季節、仲間と共に芝居を創るために歩いた。一つのものを創りあげる達成感は、心と身体にエネルギーが彷彿してくる。未知なものが生まれだすこと。やはり面白くてやめられない。

次回は、吉村さんの動画もいつになるのか?どうぞお楽しみに!

2014年6月22日日曜日

BAILABAILA(サカモト)


素直で、自分に正直な女は素敵である。最近観た映画、華麗なる恋の舞台でアネット・ベニング。これをよくある話としてしまうには簡単だけど、これだけ自分の本心を若い男にさらけ出せるのも、きっとこれまで歩んできたの自分の人生への確かさと自信がなければできないのだろうと思う。そして美しい。



そして、恋のBAILABAILAの杏子さん。私はバービーボーイズというバンドを名前しか知らなかったのですが、今回このDVDを見てとても好きになってしまいました。心開かれた潔く美しい女。椿鬼奴さんも素敵です。日本は風土的に、そして歴史的にも、耐える女像が美しいという観念が刻みこまれてた時が長かったけれど、こういう女達をみていると、観念なんか超えた今を生きるたくましさと、色気があります。

今年はゆっくり進もうと決意したにも関わらず、長年の早いビートが身体に浸み込み何かを無性にやりたくなります。体力だけは落ちたらハードな役は無理と、4年間休んでいたジム通いを4月から復活。そのプログラムのダンスのひとつに「BAILABAILA」というレッスンがあり、ラテン系でノリがよくなんとなく適当に受けていました。「恋のBAILABAILA」は外国の曲かなと思いながら踊っていたのですが、ある時インストラクターの方が歌っていいですか?と言い、歌いながら踊りだしたのです。

♪♪「ああ、ダメ女、恋病、今でも~」もうこの詩を聞いたときに、これって日本の曲なの・・・そしてこの詩が私の琴線に触れてきました。調べましたら納得です。「六本木心中」「ああ無情」の作詞家、湯川れい子さん。


「BAILABAILA」は、スペイン語で「DANCEDANCE」という意味だそうです。現在、地中海系ダンスbailabailaとしても大々的に発信。先日は日本テレビ「スッキリ」にも、杏子さんとBAILABAILA軍団は出演なさったそうで、インストラクターの先生は見なかったの?と言われてましたが、なにせまだ外国の曲と思っていましたからね。この曲に触発され、私も踊ろうかと只今画策中、動画は吉村さんに撮っていただきます。見せられるものになればいいのですけれど。今週、トライします!


2014年6月15日日曜日

ささやかな幸せ(ヨシムラ)

梅雨入りし、丸4日降り続いた後、猛暑、雷雨。空は激しく、季節も進んでいきます。ワールドカップも始まりブラジルの映像が流れ、10年前ブラジル公演でサンパウロまで行ったことを思い出しました。地球の裏側まで行ってよくやったなぁとしみじみ。残念ながらサッカーは日本、初戦は敗れてしまいました。


先日、不覚にもアゴを負傷。出勤時、乗換駅の通路で転倒。そのまま出社したものの血が止まらず都立病院へ行ったところ、「傷は小さいが深そうなので縫いましょう」と。言われるままに縫われ、落ちついてよく見たらすごいイケメン先生。抜糸でまたお会いできるかと期待したが、日程があわず、「では親父の病院で抜糸してください」と紹介状をもらいました。一週間後、住宅街にある小さな「親父の病院」を訪れたところ、これがまた子供の頃近所にあったような懐かしい病院。内科、外科、胃腸科、肛門科とたくさん書いてあるも、先生は初老の院長お一人。優しい顔で迎えてくださり「こんな小さな傷なのに8針も縫ってますよ。まあ丁寧に。こんな細い糸で」と息子の仕事を満足そうに確かめ、「きれいに治りますよ」と太鼓判を押されました。この素敵な親子の連携プレーで傷も日に日によくなりつつあります。

厄よけに、寄り道して巣鴨のとげぬき地蔵へ。
そこで引いたおみくじは大吉。
「病気、全快す」
「願い事、幸運を沢山積んだ宝船が着く」


朝顔を植えました。どんな花が咲くのか。成長が楽しみ。

2014年6月8日日曜日

エンターティメント(サカモト)


雨が降り、紫陽花が色づく。一週間程前、大谷亮介さんの芝居を観に下北沢「スズナリ」へ。大谷亮介ひとり祭り『男の人生六十年』。観劇前に吉村さんと待ち合わせした喫茶店に行くと重田千穂子さんにばったり♪♪声をかけられ、下北沢はやはり演劇の街。劇場で芝居を観た帰りに、お友達とお茶をなさっていました。

そして吉村さん登場。久しぶりに会い、でも何も変わりなく、よもやま話は続き今年はお互いゆっくり進もうと。 これまで二人共、新幹線並みに動いてきました。でも今、女って・・。女のよさは現代になって薄らいではいる気もしますが、表現の中にもきっとあり、私は自分なりに少し気がついた気がしています。

大谷亮介さんはテレビ「相棒」でも全国的に有名になった方ですが、私は25年前位から存じあげていました。 けれどその後交遊もなく、たまたま4年程前芝居を観に行った後の宴会で同席し久しぶりにお会いしました。



← 篠井英介さん、深沢敦さん、大谷亮介さん
大谷さんは3軒茶屋婦人会で「女中たち」に出演され、私もその頃韓国で「女中たち」を上演し戻ったばかりで、話は膨らみ、3軒茶屋婦人会の「女中たち」のDVDをお借りしました。生で見れなかった舞台でしたが、大谷さん扮するソランジュはとても魅力的で内容もよく伝わってきました。役者としての魅力は抜群です。ものすごく上手いのにそんなことは屁の河童!笑いに還元してしまいます。こんな方がおられるとやはり演劇っておもしろいなと思います。頭でっかちな演劇論ではなく、やはり観て面白かったと言わせなければ。今回日本で躍進なさってる作家お二方の作品を上演。役者に存在感があるからこそ生きる。横内謙介さんは、
「演劇で脳がいかれてしまった大谷さん」と発言なさっていましたが、最高の褒め言葉ですね。



アジサイが咲くと、恩師、能役者観世栄夫さんを思い出します。夏になる前の一瞬。

そして、来週から上演されます映画「私の男」に興味深深です。小説は魅せられましたが、映像としてどう出現してくるのか。熊切監督の「アンテナ」は以前興味深く見ました。本日は「海炭市叙景」のDVDを観て床につきます。私はなんだか映画に魅せられはじめています。もしかしたら私の一点主義に合っているのかもしれません。これもこの年になって新たなる発見です!




2014年6月1日日曜日

バルテュス展(ヨシムラ)

きっぱりと夏がやってきた。
早朝から照りつける日射しが体内にも侵入してくる。しかしまだ6月が始まったばかりなのだ。昨年も一昨年も夏の間は芝居に明け暮れていた。立ち上げから準備、稽古、公演。目まぐるしい日々と暑さ。遠い日の出来事のようにも思う。今年はどんな夏になるのか。

上野の森を抜けて、バルテュス展へ。



観客として劇場に入るのには覚悟がいる。時間と空間を拘束されるからだ。奇跡的な瞬間に出会えることもあるが、このごろは拘束が負担になることもあって、ふらりと訪れることのできる空間に安らぎと魅力を感じてしまう。特に平日午前中の美術館は、ひろびろと心地よい。絵画とゆっくり対面できる。

バルテュスは「婦人のそれよりも、少女の美しさにより一層の興味や完璧さを覚えてしまったのです。少女たちは、最も完成された美を象徴しています」と言うように官能的な少女の絵が多くスキャンダラスな捉えられ方もされているが、実際の絵を見ると、まず色彩と光の美しさに目を奪われ、その瞬間にしか現れない少女のフォルムと表情を、切り取り永遠に描きつけたような筆致に圧倒される。美とは瞬時のものだ。欧州の空気、夕暮れの光、ワインの味なども懐かしくなるような絵画との時間。



そしてこの画家の魅力は、女性に愛され、女性を愛し年を重ねて刻まれた、この顔。色気と純真。ピカソやジャコメッティ、カミュ、フェリーニなどとも交流があり、晩年はスイスの山荘で節子夫人とともに和服で過ごしていたそうです。スイスのアトリエを再現した展示も圧巻でした。美術館を出て、国際こども図書館へ。明治時代の建造物なのだとか。ここも誰もいなくて空間を独り占め。





火曜日。下北沢ザ・スズナリ前にて、スリーショット!
おふたりはこの後、大谷亮介ひとり祭り『男の人生六十年』を観に劇場へ。