ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2010年8月15日日曜日

魚になれ(サカモト)


暑い日々が続くなか、ある一日、消防署に出向き、上級救命技能認定書を取得してきました。人形相手に心肺蘇生し、AED自動体外式除細動器)もはじめて使用しました。そしてある一日、自分が生まれた聖路加病院の礼拝堂に赴き、誕生月である今月をしみじみ堪能しました。その足で、聖路加タワーの地下にあるスポーツクラブのプールで、久しぶりに泳ぎました。そしたら泳げなくなっている自分に気がつきました。


高校時代、水泳部であった私は、夏は温水のように火照り、藻が生えているプールで、あめんぼのような虫をたくさん飲みこみながら、永遠と泳ぎ続けました。OBのコーチはとても厳しく、普段は余計なことは一切口にせず、私たちに「魚になれ」と言い続けていました。大会で負けるとコーチは、すすりなくように泣き続けました。男の人の泣く姿に、また普段とのあまりのギャップに、私たちはいつも唖然としていたことを覚えています。「魚になれ」、冷房のない寝床で、暑苦しく寝返りした瞬間、この言葉が脳裏によぎり、誰よりも選手と一体になって生きていたコーチの思いが、30年もの歳月を過ぎたというのに熱く胸に突き刺さってきます。

ああ!話しは変わりますが、人生ってやっぱりおもしろいなあと、最近つくづく感じます。思いもよらなかったことが開けていく瞬間は、アドレナリンが爆発していきます。何かがぶちぎれていく暴力性は、これまでの自分から逸脱してとても爽快感がある。でも、やはり体力がないと何事も突き破れない。あっちこっちぶつかりながらも再生していく能力。「何かおもしろいことない?」と聞いてくる人に、答えることはとても困難で、人生を斜めに見ず、突き破れと言いたくなります。


えーとたわごとはこれくらいで。日々、めまぐるしくなってきました。私もこれまでの個人主義から逸脱して、演劇というフィールドで、再び青春を取り戻そうと思います。そのための一歩一歩。今日の稽古は休憩に、そうめんとサラダ、その他諸々、用意してくださるそうです。そばは好きですが、この夏、そうめんはまだすすっていなかったなあ。皆さんも水分補給をこまめに。今日も行ってきまーす!

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