ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年12月19日土曜日

ザッツ・ザ・ウェィ(サカモト)


決断をしたら急に風邪をひいてしまった。この一年、先のみえない中で突っ走してきました。秋には吉村さんを亡くす。なんて一年だったのだろうと思う。今日、明日と忘年会に呼ばれていたのに、話したかったのにこの状態ではもう完全に無理で、断りのメールをし家の中をうろうろする。鼻づまり、咳、おでこが熱い。朦朧とし、張り詰めていた糸がばらばらとほどけていく。吉村さんは風邪をひかなかった。皆から宇宙人と呼ばれていたなあ~。

今は決断したばかりでまだ整理に数ケ月かかりますが、演劇に復活していきたい。そして踊りたい。私の演劇への根源は踊りが好きだった。これは大和の時代、能の根源もそうです。舞って、歌い、謡う、歌う、謳う、詠う。それが言葉になっていく。たまに踊りたくてスポーツクラブのZUMBAに参加します。ラテンの曲が流れ、それまでブスッとしていた男の子が急に笑みを浮かべはじめる。この人もラテンが?踊るのが?好きなんだなあと思う。

忘れもしない中学の頃、不良グループがこの曲をよく流し戯れていました。私はくそ真面目だったのでその人達がなんだかうらやましく、でも何をやっているのかとても怖かった思い出があります。バスケット部のレギュラーは5人。そのうちの一人が不良グループにいたのです。部活を終えてなんだかその子と帰りが一緒になることが多く、この曲で踊ってる彼ら彼女らに遭遇した時、からだが自然に動きだしたのを感じたのです。こんなことは生まれてから一度もありませんでした。そして今も変わらない。一人の人間に備わっているDNAは二人の親からは想像もしないもの。誰もが琴線に触れる何かを持って生まれてきた。それがクラシックかもしれないし、演歌かもしれない。音はバイブレーション。人の魂を揺さぶります。不思議です。

ザッツ・ザ・ウェイ