ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2013年2月1日金曜日

高瀬舟(サカモト)


1本の電話から、急遽、こちらに参加させていただくことになりました。役者堀越さんから、今、自分が語りたいと思うものある?と聞かれ、即答で、森鴎外「高瀬舟」と答えました。公演が、4月と聞いて殊更そう思いました。

以前、日本語で語ることが辛く、随分と落ち込んでいた時期がありました。感覚で突っ放してきた限界がありました。東京で育ってきたはずなのに、標準語ができていないと散々言われました。そんな折、様々な方達との出会いの中で、ことばを捉えなおすいい時間をいただきました。能を通して故観世栄夫さん、長く共に活動した篠本賢一さん、「子午線の祀り」の舞台では、観世葉子さん、諸先輩方々から学ばせていただきました。

そして、原武彦さん。ある舞台を見て声をかけていただき、2006年に、原作/永井路子、演出・脚色/原武彦、監修/岩村久雄(文学座)、ひとり芝居「母子かづら」に出演しました。これまでの芝居の中で、一番緊張し、まっ白になってしまった舞台です。ひとり芝居の恐さを思い知りました。けれど、これをきっかけに私の中で、確実に変わった部分がありました。その恐さこそ舞台であり、今までの私は稽古してきたことを間違いなくやるという意識が強すぎたのだと思いました。

「母子かづら」の舞台を終え、原さんが「高瀬舟」を持ってきて、少し稽古いたしました。けれど、私の公演があったせいかそのままになってしまい、4月がくる度に、桜が散るとこの作品を思いだしていたのです。けれどこの4年余りは、私の生活状況が大きく変わり、思い出すこともなく、忘れていました。でも、今、これを読みたい。あれから7年の歳月が経ち、原さんとまたご一緒できることに感謝し。

「高瀬舟」は、京都の高瀬川をゆく小舟。ひとりの罪人が運ばれていきます~。
公演場所は、 浅草リトルシアター 。隅田川を背に「高瀬舟」を語り、今年はいいスタートを切りたいと思います。

チラシの送付は、もう少しお時間をいただきますが、ご予約は坂本迄。又、ZORAのアドレスにくださっても結構です桜、咲く頃、お会いしましょう!

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