ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2010年6月13日日曜日

ジョンとジョー(サカモト)

ようやく本が決まりました。アゴタ・クリストフ「ジョンとジョー」です。さて次は場所選び。ZORA二人で六本木へと出向きました。ああ六本木。バブル全盛期、アン・ルイスさんの六本木心中をカラオケで何度歌ったことでしょう。「だけど心なんてお天気で変わるのさ~」このフレーズは何度聞いてもいい。あの時代の私の心を照らしていました。演歌の女の恨み節を身軽に飛び越え、アン・ルイスさんの華やかさとケバさと力強く優しい歌声が、六本木という街に浮遊しているようでした。

この作品に決まって、新宿、下北沢、神楽坂と場所選びに思いをめぐらしていまいしたが、どれもピンとこなかったのです。そんな折、知人から朗読会の案内をいただき、行ったことのない場所であったため、ネットで検索してみました。美術館でした。そして六本木。脳が動きだしました。

久しぶりに六本木交差点に立ったとき、ほのかな高揚感に包まれました。見上げる六本木ヒルズは煌煌と輝いています。開幕の20:00までには時間があったので、ひとりカフェで、タピオカ入りアイスコーヒーを飲み、サーモンクリームチーズサンドイッチを半分食べる。今の季節はオープンカフェがとても気持ちがいい。さまざまな人種、職種の人が繰り出すこの街。場所が変われば、普段耳慣れない会話が飛び込んでくる。これだ!「ジョンとジョー」の舞台もビストロです。舞台装置は、街を選ぶことから始まるのかもしれません。

朗読会後、知人たちと俳優座劇場近くの店に繰り出しました。蒸し暑かったので、ビール1杯、ハイボール2杯を立て続けに飲みました。男性演出家三人とZORA、話も鰻登り。もう少ししたら、きっと場所も決定することでしょう。いろいろな要素を探りながら、今はひとつの作品を外部から肉付けする時間なのかもしれません。また詳細はお知らせさせていただきますね。