ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2012年9月3日月曜日

繊細に、敏感に。(ヨシムラ)

昨日9月2日
『蜘蛛女のキス』無事終了しました。

観に来てくださった方に感謝致します。
ありがとうございました。

原作に惚れ込み、戯曲と、相手役と、そして自分自身と格闘し、猛暑の日々を「蜘蛛女のキス」ととも駆け抜けました。挑みがいのある作品でしたが、まだまだ、行き着けないところだらけです。でも、手応えを感じています。

繊細に、敏感に。そして深く。

役者としての発見と課題は日々たくさんありました。ZORAとしても反省点は多々ありますが、これからに繋がる、いろいろな意味でステップアップとなる作品になったのではないかと思っています。

打ち上げ終え、外に出ると雨あがりの新宿2丁目に、涼しい風が吹いています。待ちこがれた秋が少し近づいているのかもせれません。いつのまにか。

来てくださった方、支えてくださっている方、惜しみなく協力してくださった方たちひとりひとりに、深く感謝いたします。ほんとうにありがとうございました。

写真、近々アップします!

2012年8月26日日曜日

『蜘蛛女のキス』(ヨシムラ)

そして本日、2日のみ!! 13:00/17:00
『蜘蛛女のキス』お見逃しなく!!


8/31 金 19:30
9/1  土 14:00/19:00
9/2   13:00/17:00


◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
新宿サニーサイドシアター 
地図はこちら。
◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp  


 シリアの内戦のなか銃弾に倒れた山本美香さんの最後の映像は、昼間の街や子供たちが映っていて、突然のパンパンという銃声で唐突に終わる。彼女の生き様や映像を通して訴える力に圧倒される。わたしたちの表現とは、と考えさせられる思いだった。まっすぐに世界を見据え、行動する人の姿の美しさ。

蜘蛛女のキスとのかかわりは、1980年代に見た映画、そして昨年3月に読みふけった長い小説。そのあと戯曲を声に出して読んだとき。この戯曲をやろう、絶対やろう、と決めた。いい台詞。骨太で繊細な物語。ZORAが求めているものを見つけた思いだった。もう1週間後には、本番がやってくる。大人になってからの30年や、芝居を始めてからのこと、日々の稽古での迷いや挑戦、至らなくて、もがいているところもすべてが、私たちの舞台となるでしょう。

この暑すぎる夏の終わりに、ZORAの舞台をぜひ観て頂きたいと、いま心から思ってます。

2012年8月19日日曜日

化ける(サカモト)             「蜘蛛女のキス」★8/31初日です!




映画「蜘蛛女のキス」バレンティン役の俳優、ラウル・ジュリアの経歴を調べていましたら、胃癌と脳卒中を併発し、54歳の若さで急死していたことを知りました。私は映画に関しては無知で、この男優がまだ存命していると思っていたし、「アダムス・フアミリー」の主人役とも知りませんでした。いつも華やかな主役の傍らで、活躍していたプエルトリコ出身の実力派俳優。なぜか若すぎる死に悲しみがこみあげてきました。

私もいつも元気でいたいけど、死の影はこの年になるとだんだん身近に感じられるようになってきました。知り合いの長く入院しているおばさんは、ベッド上でいつも架空の人物とお話をしています。いろんなものが見えるそうなのです。そして泣きます。どうしたの?と聞くと「年をとると涙もろくて、私は明るい女だったのに。」なんだか私もおばあちゃんになったら、そんなことを言いそうでふとこわくなるのです。私は明るい女だったのにと。

すばらしき俳優が好きで、いい俳優に出会うと、その人の作品を全てみたくなります。そして共通していえることは、その役柄によって見事に変身を果たしているところです。この役者は化けるよという褒め言葉があります。ほんと、化けられる役者になりたいですね。

それはそうと公演まで2週間を切りました。今までは映画の紹介もしてきましたが、これからはこの戯曲を自分はどう読むのか、匍匐前進。そして皆さんの前に立つことができたらと思っています。どうぞ、足を運んでいただけましたら幸いです!

蜘蛛女のキス You Tube  配信中!! 7/27 池袋イベントより

蜘蛛女のキス

作:マヌエル・プイグ 
◎演出:ZORA 演出協力:扇田拓也
◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
◎スタッフ:美術  加藤ちか 照明  高良康成

◎開演時間
8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00

◎劇場:新宿サニーサイドシアター
◎チケットご予約はこちら。zora_agota@yahoo.co.jp  
TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)

2012年8月12日日曜日

臆することなく愛を伝えよう(ヨシムラ)

蜘蛛女のキス You Tube  配信中!! 7/27 池袋イベントより


閉ざされた密室で、男二人。一人はゲイ、一人はテロリスト。空想の世界を語る男と、現実を変えようともがく男。わかりあえるはずのない二人が、「映画」という接点から、徐々に寄り添い始めていく。

二律背反。
互いに矛盾する二つの命題(正命題と反対命題)がいずれも成立すること。
体制と反体制。夢と現実。男と女。

交わらないものが、触れ、心が動き、ひとつになるまで。このドラマはシンプルで力強く優しさと悲しみに満ちている。作家マヌエル・プイグが、身を切るように、ときに歌うように綴りつくした物語を、2012年の日本で受け取り、感応し、今こそ、人と人の交わりの奇跡を、今を生きることの意味を、語る我々の生の声から伝えたいという思いです。

とはいえ、二人芝居の台詞は膨大で、汗をかきかき、理想と現実のはざまで、必死で稽古に励む毎日です。



蜘蛛女のキス

作:マヌエル・プイグ 
◎演出:ZORA 演出協力:扇田拓也

◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
◎スタッフ:美術  加藤ちか 照明  高良康成

◎開演時間
8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00

◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)





2012年8月4日土曜日

マヌエル・プイグ(サカモト)



先週参加いたしましたサンシャイン・ストリート全編から、ZORAの部分を切り取っていただきユーチューブで配信されました。今月末上演される舞台とは異なりますが、是非ご覧いただければと思います。

私は今回の公演で、バレンティンという政治活動家の男を演じます。おそらく作家マヌエル・プイグは、アルゼンチンで現実にあったゲリラ組織、モントネロスの一員をモデルにしているのではないかということです。その辛辣さは、ぬくぬくと日本で育ってきた私には想像も及びませんが、過激に命をかけていくその人生の中で、モリーナと獄中で出会い、移ろいゆく心の波動をみつめていきたいと思います。

女なのに、なぜ男を演じるの?と聞かれることがありますが、ZORAは女優という観点よりも、まずいい作品が優先され、結果そこに役があったということになるので、このようなことになるのではないかと思います。あと現代は、単身の女性も増え、生きかたもさまざまであったりするのに、従来通りの女性像、母親像、一夫一婦制の戯曲が大半で、今を生きる私達にとってピンとくるものがないということもあります。それが結果的に幸せであるかどうかは別にして、もっと規定にとらわれない現代の愛の戯曲があっていいと思います。その点では映画の方が敏感な気がしていて、映像は海を超えダイレクトに感性に訴えかけてきます。けれどこれからも、いい戯曲を発掘していきますよ!
話はそれましたが、マヌエル・プイグは57歳でエイズで亡くなっています。昨年夏のジャン・ジュネ「女中たち」に続き、芸術家の魂の叫びによる大作に立ち向かうにはまだまだです。男女で愛し合うことが大半であるなら、それから逸した人たちは、社会的にも自分達のことを客観的に捉え、自分の言葉で自らを語ることができる人が多い気がします。男だ女だという存在にあぐらをかいてない、人間としている。うまくいえませんが、そんな境地は私も心惹かれるところです。



お待ちしていま~す!!

8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00
◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp 
TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)

2012年7月29日日曜日

熱帯夜・太陽街!(ヨシムラ)

「Sunshine Street Stage」に参加しました!
ZORA{蜘蛛女のキス}YouTube ※全編より抜粋。

サンシャイン・ストリート・ステージ全編  Vol.27




噴水広場からスターを発掘しよう!をコンセプトに、池袋サンシャインシティで毎月開催しているアーティスト応援イベント「Sunshine Street Stage(通称SSS)」。若手ミュージシャンやダンサー発掘の場となっているそうですが、第27回となる今回はSSSでは初の試み「演劇」を取り上げるとのことで、ZORAもイベントに参加させていただきました。

噴水前、4階まで吹き抜けの広場は、開放的いっぱい。普段暗い劇場でお客様と相対している私たちには、とても新鮮な体験でした。観客の方もストリートの通りすがりに見られるのかと思いきや、足を止め、真剣な面持ちで観てくださいました。

当日の模様、ZORAの七分間のパフォーマンスは、こちらでご覧頂けます。お芝居の予告編+告知にもなっております。ぜひご覧ください。

サンシャイン・ストリート・ステージ vol.27



一緒にイベントに参加した、若手俳優集団「翠組」のメンズに挟まれて。他にも個性的、フレッシュな集団が出演しました。上昇する気温、街の活気、人々の熱気のなか、我々も元気と刺激をもらい、これからの稽古にもさらに熱が入る予感です!

本編も、お見逃しなく!!


8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00

◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp 
TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)

劇場でお待ちしております!!







2012年7月22日日曜日

Sunshine Street Stage《サンシャイン・ストリート・ステージ》 vol.27 (サカモト)

先日27日、7分間のドラマ!サンシャインにて、無事終了!
近日中に、当日の様子をお知らせします~ 



以前共演させていただきました、SPPTテエイパーズハウス山下裕士さんから、お誘いを受け、7分間のステージに登場することになりました。このような経験もはじめてなので、どうなりますやら。夏休みにも入って、小さいお子さんにも見ていただくことととなり、ZORAとしては初めての経験。楽しんできます!そしてよりパワーアップできる「蜘蛛女のキス」に邁進していこうと思っています!!


イベント名Sunshine Street Stage(サンシャイン・ストリート・ステージ) vol.27

場   所:池袋サンシャインシティ 地下1階噴水広場
日   時:7月27日(金)18時~19時

出演劇団 :アリー・エンターテイメント 『CABARET ON THE SEA』
       翠組midori-gumi 『ライト・リライト』
       執事歌劇団 『A Shatterd Melody -ごめんとさよなら-』
       劇団アルファー 『陽炎』
       ZORA 『蜘蛛女のキス』
       SPPTテエイパーズハウス 『442 ~遅れてきた勲章~』
入場無料
※イベントの模様はUSTREAMで生配信します!USTREAM

今後もサンシャインシティというスペースを利用して、演劇公演のPRや、演劇そのものを発信していく場所として有効活用しようという趣旨のようです。池袋サンシィンシティ

 
そして
蜘蛛女のキス予約はこちら→  zora_agota@yahoo.co.jp 
8月31日(金)19:30、9月1日(土)14:00/19:00、2日(日)13:00/17:00
お見逃しなく!


そして先月、浅草木馬亭に、作・演出、篠本賢一「隅田川の花火」という、三遊亭円朝さんを題材にした芝居を観劇後、知人達と行った屋台で、偶然隣に座られた林家正雀さん。お話が進み、今回、林家さんの落語「怪談牡丹燈籠」をはじめて聞きに行きました。圧巻でした。まさに演劇、ひとり芝居、よいものを見て心打たれ、肝が引きしまりました。




ああ、夏の匂いがする。