ひと昔前の邦画を見ていると日本は粘着力が強く、同じアジアなのに韓国映画の方が説明なく、正直に今の感情に赴いているように思える。韓国だって縦社会で先輩の前ではタバコも吸えないなどとあるのに作品は清々しい。
様々な鬱屈を流し、風のようにかわす作品に心奪われる。
今回の作品はわたしにとっては、前へ進むための試金石。男も女も関係なし。
いいものと出会いたい。どうぞ来ていただければと思います。
この作品で登場する韓国の詩人「キ・ヒョンド」既に他界。この方の詩をどうぞ。
明るいばかりが人生ではなく、こんな世界にも気持ちがさざめく。
≪口の中の黒い葉≫
タクシーの運転手は暗い窓の外に首を突き出し
時折り大声で怒鳴る、その度に鳥たちが飛び立つ
ここは初めて通り過ぎる平原と黄昏、
わたしは一度も会ったことのない彼を思う
それが起ったときわたしは遠い地方にいた
埃の部屋で本を読んでいた
ドアを開ければ平原には霧が立ち込めていた
その年の夏 地面は本と黒い葉々をずるずる引きずって歩いた
たたまれた衣服を広げる度に白い煙が飛び出てきた
沈黙は使用人に似合うと彼は書いた
わたしは彼の顔を一度見たことがある
新聞でだったのだが首を少しうつむけていた
そしてそれが起った、しばらくして彼が死んだ
彼の葬式は激しい風雨によって一面につやつやしていた
死んだ彼を載せた車は堪えられずにのろのろと進んだ
人々は葬式の行列にしゃにむに取りすがり
白色の車両いっぱいに黒い葉がはためいた
わたしの舌はゆっくりと硬くなっていった、彼の幼い息子は
葉々の包囲に耐え続けたあげくにわっと泣き出した
その年の夏 多くの人々がわんさといなくなり
驚いた者の沈黙の前にばらばらと現れた
亡者の舌が街角にあふれ出た
タクシーの運転手はときどき後ろを振り返る
わたしはあの運転手を信じることができない、恐怖で真っ青になり
わたしは言い淀む、彼は死んだ人間だ
彼のためにどれほど多くの葬式が息を殺さねばならなかったか
そうだとしたら彼は誰なのか、わたしが行くところはどこなのか
わたしはこれ以上答えないわけにはいかない、どこで
それが起こるのか誰も知らない、どこだろうと
近くの地方にわたしは行かなければならないのだ
ここは初めて通り過ぎる平原と黄昏、
わたしの口の中に執拗にへばりつく黒い葉がわたしは恐ろしい
タクシーの運転手は暗い窓の外に首を突き出し
時折り大声で怒鳴る、その度に鳥たちが飛び立つ
ここは初めて通り過ぎる平原と黄昏、
わたしは一度も会ったことのない彼を思う
それが起ったときわたしは遠い地方にいた
埃の部屋で本を読んでいた
ドアを開ければ平原には霧が立ち込めていた
その年の夏 地面は本と黒い葉々をずるずる引きずって歩いた
たたまれた衣服を広げる度に白い煙が飛び出てきた
沈黙は使用人に似合うと彼は書いた
わたしは彼の顔を一度見たことがある
新聞でだったのだが首を少しうつむけていた
そしてそれが起った、しばらくして彼が死んだ
彼の葬式は激しい風雨によって一面につやつやしていた
死んだ彼を載せた車は堪えられずにのろのろと進んだ
人々は葬式の行列にしゃにむに取りすがり
白色の車両いっぱいに黒い葉がはためいた
わたしの舌はゆっくりと硬くなっていった、彼の幼い息子は
葉々の包囲に耐え続けたあげくにわっと泣き出した
その年の夏 多くの人々がわんさといなくなり
驚いた者の沈黙の前にばらばらと現れた
亡者の舌が街角にあふれ出た
タクシーの運転手はときどき後ろを振り返る
わたしはあの運転手を信じることができない、恐怖で真っ青になり
わたしは言い淀む、彼は死んだ人間だ
彼のためにどれほど多くの葬式が息を殺さねばならなかったか
そうだとしたら彼は誰なのか、わたしが行くところはどこなのか
わたしはこれ以上答えないわけにはいかない、どこで
それが起こるのか誰も知らない、どこだろうと
近くの地方にわたしは行かなければならないのだ
ここは初めて通り過ぎる平原と黄昏、
わたしの口の中に執拗にへばりつく黒い葉がわたしは恐ろしい
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(京王線笹塚駅7分)ホテルブーゲンビリア新宿内1F
7日(金) 16:00 : 19:30
8日(土) 14:00 : 18:00
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10日(祝) 14:00 : 18:00
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