ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2013年3月31日日曜日

さくら(ヨシムラ)

ひとつ公演を終えました。小さなギャラリーでの公演でしたが、追加公演も出て盛況のうちに終えることができました。たくさんの方にお越しいただき感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。


芝居が終わり一日の休みもなく出勤した職場の駅で迎えてくれたのは、満開の桜。桜の花とその記憶は切なく心を刺します。なぜかしら泣きたい気持ちにもなります。終わりは寂しい。でも終わりがわかっていてもまた始めてしまうのが人というものです。性懲りのないものです。

嬉しいニュースふたつ。
サカモト試験合格。快挙。サクラサク。
扇田さん、父親になる。

「SHOWとショート・ショート」公演の写真です。



2013年3月24日日曜日

晴れやかに(サカモト)

     2012 韓国新人作家シリーズ「パパのパパごっこ」 

急に桜が咲いた。父のお墓参り、千鳥ヶ淵の夜桜、友と飲み交わす。迎え来る4月。年度末迄にはやらねばならないことがある。私はこれまで以上に区切りを大切にするようになった気がする。これまでは勇気がなかった。けれど自分が決めた区切りの中で、やりとげられないことはやはりできないと思うようになった。譲れないものは大切にしなければならない。

二つの稽古をかけもちしながら舞台観劇が続く。吉村さんを客観視する。発見があった。これからのZORAの配役を考えさせられた。吉村さんはもっと外部の人とやってくれると私もこのような機会に恵まれる。そしてまた違う舞台を観る、そして又、また。舞台の闇の中で思う。国境を越えても、超えなくても、見ている人に納得させる核、魂とは何なのだろうと思う。

私は5階に住んでいる。ここに引越してきた15年前、桜がちょうどベランダ脇斜め下に聳え立ち、その美しさといったらなかった。毎年、桜を見るのが楽しみであった。風が吹くとベランダは桜の花びらで一杯になった。


それから何年か後に引越してきた1階の年配姉妹が、桜の木に関して文句を言うようになった。風が吹くと毛虫が飛んできて厄介だという。だから桜の木を伐採してくれと。私はビックリした。なんだかこの姉妹はとてつもなく大変なことを言い出したなあと。何十年もこの地で生き続けていた木を、これまでだって被害を蒙った方だっていただろうに。けれど5階には美しいものが、1階には被害。それから桜の季節もすぐに過ぎ去り、自分は忙しさにかまけているうちその問題も忘れていた。が、その問題は受理され、桜の木は伐採された。輪切りのあとを見たとき、私はとても悲しくなってしまった。翌年桜は咲かず、その半年後、その姉妹の姉はすぐそばの通りで車に跳ねられ死亡。妹は逃げるように、姉の着物、バッグ、草履を無造作に燃えないゴミの日に出し、引越ししていった。


久しぶりに語ります!



高瀬舟 日本文学の素晴らしさを今一度堪能していただきたく、京都の桜散る春の一夜を浅草で語り継ぎたいと思います。

ご予約は、zora_agota@yahoo.co.jp 

2013年3月17日日曜日

『SHOWとショート・ショート』(ヨシムラ)

無事に終了致しました。
観に来て頂いた方、応援してくださった方、村松恭子さんはじめ共演者の方々、スタッフの方々、本当にありがとうございました。(3/18)

「SHOWとショート・ショート」
お陰様で初日が開きました!(3/15)
追加公演決定!!
3月17日(日)16時開演
追加です!開場15時半です。

ご予約はこちらから。

2013/03/15(金) ~ 2013/03/18(月) 

会場:六本木ストライプ・スペース


地下鉄六本木駅芋洗坂徒歩5分

出演: 村松恭子 吉村恵美子

脚本: 高見亮子
演出: 勝田安彦

2,500円 ワンドリンク付 自由席(開場は開演の40分前)

3月15日(金)19:00
3月16日(土)14:00/19:00
3月17日(日)14:00/
16:00
3月18日(月)14:00

スタッフ 
美術/加藤ちか
音響/小沢高史
照明/光田卓郎

お越しいただいたお客様から、あたたかい言葉、きびしいご意見もいただき、本当に感謝しております。本日14時と追加公演16時、そして明日18日(月)14時の公演がございます。どうぞ足をお運びくださいませ。お待ちしております。

☆ご覧頂いた、今村修さまより感想をいただきました。

手作り感あふれる、アットホームな公演だった。昨夜の勝田演劇事務所プロデュース「SHOWとショート・ショート」(作=高見亮子、演出=勝田安彦)。共に第三エロチカ出身の村松恭子と吉村恵美子が怪演?快演?を競う。解体間近のギャラリーを使った、三つの短編によるオムニバスだ。受付を終えた観客は、まずセクシーなバドガールたちに迎えられ、1ドリンクを楽しむ。なかなか開場しないなぁ、と紙コップ片手に待っていると…。1本目の「張り込み」は、とても刑事に見えない先輩、後輩による素っ頓狂なコント。テンションの高さとやってることのギャップに笑いを誘われる。多分2人のテンションに強弱を付けた方が、ウェルメードになるのだろうが、そんなことは考えてもいなそうなのが、いっそ潔い。次はマクベス夫人を演じる女優の楽屋を舞台にした「向こうの家から」。新劇正統風の村松と小劇場バリバリの吉村の演技の対照が妙。清水邦夫の「楽屋」を彷...彿した。ラストは島の別荘で暮らす老姉妹を描く「三月のモスラ」。リビーとセーラという役名からも分かるように映画「八月の鯨」の本歌取りだ。とはいえ、題名が題名。途中からやるだろうな、と予感していたラストはその予感を上回る脱力系サービスで、その腹のくくり方に強引に納得させられた。3作に明確な共通項は見つけられなかったが、強いて上げれば「本歌」あってのパロディー尽くしというところか(「張り込み」はタイトルだけかも知れないが)。何だか、大学祭に迷い込んだような、遊び心だらけの1時間20分。俳優の息づかいとても間近に感じられる、観客にとって何ともぜいたくな企画だ。それだけに「連日満員」といえど、主催者の算盤が心配にもなった。(敬称略)

2013年3月10日日曜日

『SHOWとショート・ショート』いよいよ!(ヨシムラ)

速報!!
追加公演決定!!
3月17日(日)16時開演
追加です!開場15時半です。


いよいよ♪
3月15日から!!

ご予約はこちらから。

2013/03/15(金) ~ 2013/03/18(月) 

会場:六本木ストライプ・スペース


地下鉄六本木駅芋洗坂徒歩5分

出演: 村松恭子 吉村恵美子

脚本: 高見亮子
演出: 勝田安彦

2,500円 ワンドリンク付 自由席(開場は開演の40分前)

3月15日(金)19:00
3月16日(土)14:00/19:00
3月17日(日)14:00/
16:00
3月18日(月)14:00

スタッフ 
美術/加藤ちか
音響/小沢高史
照明/光田卓郎

いよいよ15日から始まります。
大好きな作品の再演と、書き下ろし新作、そして初挑戦の歌(!?)、濃密な時間をすごした稽古場から、六本木へ。わたしたちふたりの協力な助っ人として、うら若き女性がバドガールの衣装でみなさまをお迎えします♥

ぜひぜひぜひ起こしくださいませ。お待ちしております。


2013年3月2日土曜日

琴線の裏側(サカモト)


    「ルル」東京芸術劇場 ルーマニア国立ラドゥ・スタンカ劇場
          作品トレーラー   「ルル

義理のつきあいも、心わびし。でも最後に残るのは義理でしかないのかなとも思う。芸術というものを少しでも齧ったのなら、もっと好き勝手に生きればいいのではとも思う。これまで一番胸にきた小説はカミュの「異邦人」。響いたタイトルは村上龍「限りなく透明に近いブルー」。作家の人生に興味が惹かれたのは、医者であり小説家チェーホフ、森鴎外。好きな男優イ・ビョンホン。子供の頃、母が五木ひろしや杉田ニ郎に傾倒していた時も、その感覚はよくわからなかった。が、自分の半生、男の歌手や俳優に一度も心乱されることなくきたが、とうとう夢をみなくては進んでいけなくなったのだろうか。

興奮している人を見るのがとても心地いい。だって人間って興奮するものだもの。滑稽で可愛く正体を晒して。2月の締めに朝から「王になった男」を鑑賞、夜には、東京芸術劇場「ルル」初日観劇。

言葉にはできない今というさざ波の中で、作品が自分に近づいてくる。
同じ日に鑑賞した映画と舞台。絶賛とか何がいいということではなく、自分にとってのこれからの創造に、これまでとは違った感覚の布石を投じてくれたようで、観劇後も久しぶりにバーで一杯飲みたい気分にも襲われたが、ただひとりJRに乗りこんだ。大海に乗りだしていきたい気分である。


今年はこれが皮切りです!

2013年2月24日日曜日

冬を越える(ヨシムラ)

厳しい寒さが続いておりますが、太陽が登る時刻もだんだん早まり、冬を越えたと実感します。


春を待つ気持ちと、近づく公演への焦りも感じつつ、一歩ずつ稽古を進めています。同時にイメージを膨らませるため映画を見たり、衣装の買い出しに出かけたり。今回の短編集のひとつ「3月のモスラ」は、「八月の鯨」へのオマージュでもあるのですが、今まさに岩波ホール「八月の鯨」が上映されていると知り見に行ってきました。懐かしいホールのロビーで支配人の高野悦子さんがこの2月に亡くなられていたことを知りました。ルキノ・ヴィスコンティやエミール・クストリッツァ監督を知ったのもこのホールでした。高野さんは各国のたくさんの名画を紹介し、岩波ホール創立日である2月9日に亡くなられたそうです。「八月の鯨」は、頑固でわがままな盲目の姉(ベティ・デイヴィス)と優しい妹(リリアン・ギッシュ)、老姉妹の1日半を描いた映画で、失う寂しさ残酷さも描きながら最後にしっかりと希望を残してくれます。

また過日は、半世紀以上も現役で活躍されている大先輩女優の方とお会いする機会があり、このようなことを仰っておられました。「役者は表現のための表現をするのではなく、作品をいかに有効に、魅力的にするかということを考え、本をとことん読み込み、その人物が一番魅力的に見える解釈、方法を探っていけば、表現は自ずと生まれます」

今回の公演のように作者が身近におられる場合、つい作品や台詞について思ったことや意見を言ってしまうのですが、またそのような環境も悪くはないのですが、作家が心血を注いで生みだした言葉をまずは読み込み、そこから作品や人物が生きる解釈を見つけてゆくのが役者の楽しみではないか、などと思いました。

高野悦子さん、八月の鯨の姉妹、お会いした女優さんは、70代から90代の方々。本当にすてきな女性たち。姿勢正しく真っ当で美しく歳を重ねてゆきたいと切に思った次第です。

こちらもがんばります!



ご予約こちらまで。

3月15日(金)19:00
3月16日(土)14:00/19:00
3月17日(日)14:00
3月18日(月)14:00

会場:六本木ストライプ・スペース
地下鉄六本木駅芋洗坂徒歩5分

出演: 村松恭子 吉村恵美子

脚本: 高見亮子
演出: 勝田安彦

2,500円 ワンドリンク付 自由席(開場は開演の40分前)


2013年2月17日日曜日

三浦半島合宿(サカモト)


 
             「油壷マリンパーク」のいるかくん

今年、冬公演の韓国戯曲作品のテキストレジの為、キム・セイルさんをはじめモズ企画有志で、三浦半島の海沿いで合宿をしました。キム・セイルさんが選別した戯曲3本を、もう一度日本人の私達を含め読み直し、完成化へ近づけるという作業です。

三崎駅に到着すると、どこかで見かけたお顔が。菅間馬鈴薯堂の稲川実代子さん、思わず走り寄り抱きついてしまいました。こんな偶然ってあるんですね。テレビドラマの撮影で、三崎まで来てるということでした。以前こちらの劇団に客演し、大変お世話になりました。

子供の頃、よく海水浴に訪れたこの街。こうして何十年も経ち訪れてみると独特な思いがこみあげてきます。二日目の朝には曇り空ではありましたが、海沿いを散歩。1月はずっと図書館で篭ってましたから、ひらかれた海を前にものすごい開放感でした。本当にこれからは芝居に突入だ!と思わず、心の内で、海に向かって叫んでしまいました。

4月の朗読の稽古が始まり、5月公演の顔合わせ、ZORAの本選び、活動を開始しました。今年一年、悔いのない舞台に近づけられるよう頑張ります。


    ワカメおばさん、手には朝拾ったワカメが。久保庭尚子さん