ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2012年7月16日月曜日

★予告★『蜘蛛女のキス』(ヨシムラ)

梅雨、開けました!!
夏です!!ZORAです!!

 
◎作:マヌエル・プイグ 
◎演出:ZORA 演出協力:扇田拓也

◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
◎スタッフ:美術  加藤ちか 照明  高良康成

◎開演時間
8/31 19:30
9/1  14:00/19:00
9/2  13:00/17:00


◎チケットご予約はこちら。
zora_agota@yahoo.co.jp 
TEL/FAX 03-3682-3842(ZORA)

蒸しますね。

少し前までは、昼はOL、夜はハジケルというメリハリのある生活をしていましたが、今は今日が何曜日なのかもわからないような生活になってしまいました。規則正しい現代人の生活から離れ、夜明けとともに起き、寝られる時はどこでも寝る。少しずつ本能が目覚めてくるようにも思います。先週は体の異常に気づき病院へ行きましたが原因不明です。体内で何かが起きている予感がします。夏の夜。黒豹に変わってしまうかもしれません。それか虫に。

本当にもう二人しかいなくて。支え合って、でも結局は個々で。愛したい気持ちは受け止めてくれる誰かを探して漂い。

女になって男を愛したい男。女になりたい男を演じます。わけがわかりません。人間を演じられたらと思います。

2012年7月8日日曜日

「蜘蛛女のキス」で出没する映画!    キャット・ピープル(サカモト)

蜘蛛女のキス予約はこちら→  zora_agota@yahoo.co.jp 
8月31日(金)19:30、9月1日(土)14:00/19:00、2日(日)13:00/17:00
お見逃しなく!
  ポール・シュレイダー監督:主題歌デビッド・ボーイ  1981年リメイク版

4月1日付のブログで、1942年「キャットピープル」について更新。そして今回1944年続編「キャットピープルの呪い」、1981年リメイク版「キャットピープル」、2本見ました。

1942年版は、自分に猫族の血が流れ、一般の男と結ばれると豹に変身するので恋愛はできないと信じている女が、好きな男ができたせいで次第に精神の変調をきたし、やがては殺人を犯してしまう。それは女の妄想ともいえ、「蜘蛛女のキス」の戯曲中でゲイであり、女になりたいモリーナが獄中で語るに足る物語です。そして、それを聞き妄想を募らせるバレンティン。どこにもいけない二人が、狭い獄中でそれぞれの空想、妄想、思いを増殖させます。

それがそれが、1981年リメイク版「キャットピープル」のナスターシャ・キンスキーは、セックスをすると当人が本当に人間から豹に変身してしまう。顔が壊れ、四つんばいになり豹変していく様が面白い。抑圧された性と、自分の末裔に関わる謎が暗く影を落としていきます。そして映像には本物の黒豹、ピューマも登場し、ナスターシャ・キンスキーの美に見とれ、低音に痺れまくりました主題歌を歌うデビッド・ボーイ

映画は現実が映像となって表出されているので、想像力という面では舞台では言葉のみで表現されますので、質が違ってきます。これからこのキャットピープルの物語を言葉で語る役どころのモリーナ役、吉村さん、今回は正念場。でも乗ってる吉村さん、やってくれると思います!そして私が演ずるバレンティン、理想と現実のギャップに苦しみながらも、とても熱い男です。 女でありながら、男を演じる。この作品へのアプローチは次第に明らかになっていくことでしょう。

ほとんど二人の会話で綴られる戯曲「蜘蛛女のキス」、台詞も膨大で、この7月中に台詞を入れるということが目標であり、現在二人で格闘中です。そして、黒一点、所長で登場する(声)宮島健さん。声は重要です。声は想像力の賜物。そして宮島さんの舞台、MODE「逃げ去る恋」を上野ストアハウスで見てきました。終演後、赤提灯、もつ焼き屋に入り、一杯。やはり居酒屋は自営業がいい。試行錯誤して自分で作ったきた味がある。そんな味のあるものに~ZORA~もなりたいわ。


        林咲希さん、吉村、宮島健さん、坂本、村松恭子さん 




2012年7月1日日曜日

2012・夏『蜘蛛女のキス』(ヨシムラ)

チラシできました!


2010年12月の第8回ZORA公演『ジョンとジョー』から1年半

久々に・・・


第9回ZORA公演
『蜘蛛女のキス』のご案内です!

私たちが今回選んだ戯曲『蜘蛛女のキス』の舞台は、ブエノスアイレスの刑務所の一室。ゲイのモリーナと活動家のヴァレンティンの二人芝居です。映画化、舞台化もされていますが、女性二人で演じるのは、たぶん世界初、史上初です。この作品に決めたのは、奇をてらうのではなく、ただただこの戯曲に惚れ込み、この台詞を話したい、この世界を表現したいというごくストレートな思いからです。そして、挑みがいがあること!これこそZORAにとって大事なことです。

日々の生活がままならず困難になるも、演劇を続ける意欲が衰えることはなく、なかば意地、なかば逃げ道なし、な状況の中、異国の刑務所の逃れられない二人に共感し、常識の扉を壊して夏空の上を飛んでゆくような、号泣と大爆笑が共存するような、そんな世界を生みだせたらな、と。

これから2ヶ月、努力を重ね、アイデアをふりしぼって作り上げていこうと思っています。

2012年、夏!
ZORA、駆け抜けます!!

2012年6月24日日曜日

ART CAFE 百舌(モズ)!Invitation of Opening Party(サカモト)


 めまぐるしく過ぎた1週間。昨夜は2時間の睡眠でありながら、とてもいい夢を見たのです。こんなにストレートな夢もひさしぶりでした。そして晴れやかな天候。都心でふと携帯を見ると、97歳のおばあちゃんの訃報。からだの力が抜けていきそうになります。そして倒れこむように電車で仮眠。元気だったおばあちゃんの笑顔が思い浮かんできます。伊豆大島で生まれ育ったおばあちゃんは、朝、私達が取ってきた海の貝で味噌汁を、庭の野菜で料理をしてくれました。


6月20日。モズ企画のアトリエができ、そのお披露目を兼ねて、オープニングパーティが開かれました。私がかもねぎショットの稽古に従事している中、昨年韓国に行きお世話になった劇団コリペの重鎮ぺ・ミヒャンさんが来日し、ミヒャンさんを中心に他のメンバーが全て手作りで、劇場を作ってしまいました。韓国に行った際も感じましたが、この方たちの行動力には脱帽です。



日は、前日から仕込んだ料理、私もこれには一日参加。キンパブ、豚肉、チジミ、ナムル。そしてお祝いの御餅やら、色さまざまな料理が並び、マッコリ、酒で宴となりました。 花輪、身内の関係者がお祝いに駆けつけてくださり、盛況でした。特に、韓国の儀式にならい、参加者全員がひざまずき、何度もお祈りをささげ、そしてミヒャンさんの儀式の舞、五面太鼓、三味線の方の語りもあり、私は内から湧き出る興奮を覚えました。

昨年から心の隙間がどうにも埋まらず、芝居をやっている時には、何かに夢中になっているけれど、終わるとふと風が吹き込んでくる。先日、雑誌「サンデー毎日」で、中村うさぎさんのマツコデラックスさんへの往復書簡の「何のために生きてんのかしら」のコラムを読み、声をだして、噴き出してしまいました。長くなるので内容は割愛しますが、私も同じように思ったのです。「何のために生きてんのかしら」。誰もが娘だった。命短し恋せよ乙女。先日の公演で歌った「トラジ」が耳に蘇ります。おばあちゃんは、戦士した旦那さんと若いときに別れ、その後、ひとりで4人の子供を育て、一人身を貫きました。今日は静かに、おばあちゃんに祈りをささげ寝ます。


ART CAFE 百舌のオープニングパーティに、来てくださった方、ありがとうございました!



2012年6月17日日曜日

ひとつ結ぶ、ひとつ開く(ヨシムラ)

ひとつ、公演を終えました。本当にいい仲間と共に作り上げた実感のある、刺激的な稽古場、そして楽しい本番の舞台でした。役について考え抜くこと、本番前によく体を動かしておくこと、単純だけれど忘れていたことを今回は見直しました。準備が万端であれば、悔いは少ない。十数年ぶりに見に来た身内や、今回初めて来て下さった職場の人たちの終演後の笑顔、見に来てくださったお客様に元気づけられながら、無事に終えました。ありがとうございました。


さて、今宵はサカモトのお誘いで、白石加代子さんの『百物語』〜宮部みゆき二本立て 93話「お文の影」94話「ばんば憑き」〜を観に(聞きに)に北千住へ行ってきました。 白石さんといえば非常にエキセントリックな印象のある方ですが、3時間近くの朗読劇をたった一人で仕切り、観客を惹き込んでしまう空気に、奇抜さではないところで圧倒されました。ZORAがこれからやろうとしている台詞劇に挑むにあたり、参考になるところがたくさんありました。 日本語の語りの美しさ、キレのある声に惚れ惚れ。勉強になります。まもなく百話を迎える『百物語』。やり続けることで強靭になるのですね。


終演後、北千住で一杯。この街も様変わりした。しかし、スカイツリーが立ち、駅ビルが栄えても、ここは東京のスラム。懐かしい猥雑さが漂っている。足立、葛飾、江戸川、ここいらは、私とサカモトが育った地であり、原点なのである。

2012年6月10日日曜日

無事千秋楽!かもねぎショット公演「三浦海岸繁太郎と8人の女」(サカモト)

    
何かと戦いながら、舞台はやはりおもしろいものです。その日の空気、温度、お客様の熱気、相手役の調子、私の疲労度。開演と同時に一気に、その時間の粒子が流れ出します。もっともっと舞台に立ち、研ぎ澄まされていきたいものです。


応援してくださる方、ともだち、家族に囲まれ、こうして活動を続けていけることに感謝です!
「精進してください。」奥様役の大草さんのこの言葉が稽古場で流行りましたが、まさにそのとおり。これからも、いい舞台を創り続けるためには、ひとりひとりの精進の賜物。

また、お会いしましょう! 

ありがとうございました。

2012年6月3日日曜日

いよいよ7日から!!(ヨシムラ)

『三浦海岸繁太郎と8人の女』に出演する8人の女です。

チケットまだございます!
ご予約はこちらまで ☞ zora_agota@yahoo.co.jp

Jazz 生演奏と贈る、かもねぎショット公演
『三浦海岸繁太郎と8人の女』

強烈に個性的な出演陣に加え、若手気鋭のジャズ奏者、守谷美由貴、大橋祐子両名による生演奏にもご期待ください。わたしたちも踊ります!!

2012年6月7日(木)―11日(月)

 @Geki地下Liberty
(下北沢駅南口より、徒歩1分。マクドナルドと京樽の間の道を左折し、左手ABCマートの地下1階)

6月7日(木)  19時
6月8日(金)  14時/19時
6月9日(土)  14時/19時
6月10日(日) 14時/19時
6月11日(月) 14時


全席自由。開場は開演の15分前です。
前売3500円。当日4000円。
作=三浦海岸繁太郎
脚本・演出=高見亮子
演奏=守谷美由貴(sax),大橋祐子(key)

出演
大草理乙子(ラッパ屋)
吉村恵美子(ZORA)
坂本容志枝(ZORA)
小野寺亜希子(テアトル・エコー)
青木佳文
山本敦美
栗栖千尋(かもねぎショット)
井草加代(かもねぎショット)
栗原孝順(ストレイドッグプロモーション)
公門美佳

この作品は、構想から物語、人物と関係性まで、すみずみまで話し合い、納得ゆくまで何度も試し、「ひとり一回必ず踊る」という課題も設け、本当に一から、皆で作り上げた愛すべき作品です。「三浦海岸繁太郎」という画家をめぐり、さまざまな思いが交錯します。

人間関係において、殊に亡くなってしまった人に対して、「とりかえしがつかないこと」ってあるのだろうか、という思いが発端でひとつの役を想像、創造しました。悔いることはつらいこと。だけど悔いを経た思いは深く残る。母親の七回忌を済ませ、駆けつけた稽古場には、仲間たちのピカピカの笑顔がありました。今日この笑顔に会いこの作品を届けたい、という思いがまた強くなりました。

どうぞ、下北沢に、足をお運びくださいませ。お待ちしております!!