暗闇の観客席で、芝居が面白くないと違うことを考えはじめささやきが訪れるのを待った。その潜在意識にある心の声は、普段忙しくて忘れ去られた声であり、高いお金を出して観た舞台でも、沈没してしまった声を引きあげる作業をし、暗闇で自分をリセットしていた。
最近は面白い舞台に出会える確率は大幅に半減し、途中我慢ならなくなり退散する時もある。ささやきを待つこらえ症もなくなった。もっと早くなくなればよかったんだ。元々器用でない体質から、声を出し発言することが人より遅れ内面にストレスを抱えるものだから、発言できない言葉を演劇で表出しようとしていたのか。
映画は監督の独自性が生きている。先週続けて3本の韓国映画を見た。「嘆きのピエタ」「凍える牙」そして 「ミッドナイトFM」。キム・キドク監督が一番かとと思いつつ、キム・サンマン監督の「ミッドナイトFM」がよかった。緊張感が途切れず、役者も安心してみていられる。声のいい役者が琴線に触れてくる。
最近絵画が好きなのも、一点集中主義。
やはり表現は心の叫びであるのだから、
そこに焦点があってないと何をみているのかわからなくなってしまう。この歳になってこの世界で食べてもいけず二足の草鞋を肯定しつつも、もやもやしている自分を抱え、そんな癖の悪い自分にも嫌気がさしもう芝居なんてやめてしまえばいいと投げやりな春の嵐の中、今思うとうつ状態のようでした。腰の痛みもきっとそんなシグナルのひとつだったのかもしれません。治りました。
そして先週、久しぶりに韓国の演出家
イ・ユンテクさんともお会いし、熱い思いで
渡韓した3年前を思い出しました。なでしこJAPANも華奢な身体で世界と向きあっています。春、鶯の声と畑の中で過ごしましたが、迎え打つ夏に向かって本来の戦闘態勢の強い声がささやき出してきました。吉村さんも頑張ってるのだから、私も甘えたことを言ってられませんね。
イ・ユンテクさんが稽古場でよく言われてたお言葉「目を大きく開けて!」 d倉庫にて:ぺ・ミヒャンさんと
映画は監督の独自性が生きている。先週続けて3本の韓国映画を見た。「嘆きのピエタ」「凍える牙」そして 「ミッドナイトFM」。キム・キドク監督が一番かとと思いつつ、キム・サンマン監督の「ミッドナイトFM」がよかった。緊張感が途切れず、役者も安心してみていられる。声のいい役者が琴線に触れてくる。
最近絵画が好きなのも、一点集中主義。
やはり表現は心の叫びであるのだから、
そこに焦点があってないと何をみているのかわからなくなってしまう。この歳になってこの世界で食べてもいけず二足の草鞋を肯定しつつも、もやもやしている自分を抱え、そんな癖の悪い自分にも嫌気がさしもう芝居なんてやめてしまえばいいと投げやりな春の嵐の中、今思うとうつ状態のようでした。腰の痛みもきっとそんなシグナルのひとつだったのかもしれません。治りました。
そして先週、久しぶりに韓国の演出家
イ・ユンテクさんともお会いし、熱い思いで
渡韓した3年前を思い出しました。なでしこJAPANも華奢な身体で世界と向きあっています。春、鶯の声と畑の中で過ごしましたが、迎え打つ夏に向かって本来の戦闘態勢の強い声がささやき出してきました。吉村さんも頑張ってるのだから、私も甘えたことを言ってられませんね。
イ・ユンテクさんが稽古場でよく言われてたお言葉「目を大きく開けて!」 d倉庫にて:ぺ・ミヒャンさんと