ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2014年9月28日日曜日

吉村姉妹(ヨシムラ)

両親が亡き後、産まれた時から一緒の家族は、姉だけになった。
少女時代は、活発で弁の立つ姉になにをやってもかなわず、それでも小中高と同じ学校に通ったものだから、行く先々で「吉村の妹」と言われ、必死で後を追いかけてきた。しかし演劇を始め、その道はまったく違う方へ向かっていった。私が芝居に明け暮れている間、姉は子供たちを育て上げた。その姉と最近はよく行動を共にしている。


昨日は秋の風が気持ちよく、姉妹で上野へ散歩に出かけた。幼い頃は家族でよく来た動物園。陽が傾きかけ、動物たちも寝小屋へ入る時間で少し寂しかったが、パンダ初来日の頃を思い出したり、昔から大好きだった猿山を眺めたり、上野の森の大木から発する「気」を感じつつよい休息になった。



動物園を出ると、上野公園のなかで『リレー・フォー・ライフ』という、がん患者と家族を支援するイベントにたまたま遭遇した。このようなイベントは日本ではあまり馴染まず(と私には思える)少し違和感もあったが、せっかくなので、リレー・ウォークなるものに少し参加した。   

歩きながらつらつらと思った。
昨年は、9月28日まで『誤解バラック』公演があり、その直後に行った健康診断から始まり、いままで本当にいろいろなことがあった一年だった。とても貴重な体験で覚えておこうと思うのだが、どんどん時が経つし、次々新しい試練があるので、結構忘れてしまった。そして今また新しい芝居に向けて、少しずつ準備を始め、忙しい。そんなふうに、目先の楽しみに心動かすことが、とても幸せなことなのだと思う。


姉が持って来た写真。1991年、箱根家族旅行。



2014年9月22日月曜日

天高く馬肥ゆる秋(サカモト)


空が高く、空気が清々しい。からだを通っていく風も心地よい。梨を食べ、お墓参りにも行き、あの世に行く方を見送り。死ぬことが単に寂しいだけではない、この世に生きている営み全てを愛したい大らかな気持ちにさせてくれる。そして、新しいエネルギーを漲らせてくれる。

でもちょっと疲れ、午前中だけでも休もうと某有名人も見かけるSPAへ。黒湯の温泉に浸かり、心と体を休ませ新たに出発しようと思いました。平日の朝風呂は空いているし、お湯もまだとても綺麗で至福のひとときが過ごせるのです。送迎バスの前の席には、おばあちゃま二人。ずっとお話をされています。お墓のこと、死んでからのこと、自営業とサラリーマン家庭の年収の違い、今の若い男の子のこと。後から品のいいおじさまが一人乗り込まれて、計4人のお客を乗せ出発~

                     

私のお目当ては露天風呂。しっとりとした黒湯に浸かり羽を伸ばす。そして、つぼ湯。五右衛門風呂ではないけれど、丸く、人ひとり入れるくらいの源泉かけ流し。からだを沈め両足を丸出しに。
                  

ああ満足と外から戻り、塩サウナ、アロマサウナ、ジャグジー。最後にやはり露天風呂。もう一度外へ行くと、あのバスでのおばあちゃま2人が一緒につぼ湯の黒湯の中に。えっそこに2人で入る?そしてまたもやお話に夢中。今度はお互い向き合って延々喋り続けています。まあるい直径1メートルもない中で、黒いお湯に2人の小さな白い肩。あまりに可愛くて、体だけでなく、心もほどけていく瞬間でした。

2014年9月14日日曜日

十六夜(ヨシムラ)

8日。十五夜の東京は雨で、中秋の名月は拝めず。
翌9日は、月が地球に最も近づいたときに、月の姿が大きく見えるという、いわゆるスーパームーンの日。帰宅時に見上げると、いつもより数倍明るく輝く大きな月が浮かんでいた。月の光の下で、小さい人間のわたしがとぼとぼと歩いている。


1999年9月 東京 スーパームーン

月といえば、1999年の夏にオーストリアのグラーツで体験した皆既日食を思い出す。太陽が月にすっぽり隠れてしまうという現象で、真昼に訪れた暗闇と冷気の不思議な感覚は忘れられない。自然、宇宙の美しさ、恐ろしさ。


1999年8月11日 グラーツ 皆既日食

10日は夕方から猛烈な雨。新小岩駅は冠水。我が家の近くの明治通りも川のようになった。本当に、一瞬にして。日本各地の災害を急に身近に感じた。

帰宅すると玄関のドアに紙袋がかけてあり、中を見ると、ぴかぴかの野菜たち。


家庭菜園で穫れた無農薬の野菜を届けてくれた方あり。穫れたての野菜は苦みもあり滋味深い。食べ物が人間の体を作っていくことを実感しつつ、ありがたく、美味しくいただきました。

朝顔 その4 まだまだ咲きます!



2014年9月7日日曜日

足柄ふれあいの村(サカモト)


9月に入って二泊三日で足柄ふれあいの村まで行ってきました。まずは一人、午前中小田原駅で降り、
小田原城で休憩。海岸線まで散歩。今年は海をまだ一度も見ていなかったので、どうしても見たかったのです。砂浜では海の家を取り壊し中。けれど海を見るとはるか遠くで、優雅に背泳ぎで泳いでいる方を一人発見。私も無性に泳ぎたくなりましたが、好きな石を二つ拾い砂浜を後に。

そして、伊豆箱根鉄道大雄山線に乗車。

来年の「韓国新人劇作家シリーズ第三弾」戯曲検討会のため大雄山へ。久しぶりにモズ企画のメンバーと過ごしました。林間学校のような夏の終わり。森林に囲まれたキャンプ場で、小学生や
大学生に混じり、最終日は宴会↓♪↓肉、イカ、焼きそば、お好み焼きを作り、ビールで乾杯。
今回加わる新しい演出家の方、役者も加わり、新鮮な出会いも!
私は久しぶりに東京を離れ、いい気分転換になりました。
行きは電車、帰りは車で送っていただき、途中温泉にも浸かり・・・。
始めた頃は、演劇的にも皆バラバラの出身で、意見も合わずぶつかり合いました。でもこうして続けてみると不思議な力が。皆が自分の劇団、チームを持ちながら、こうして一年に一回集まる。もっと活性化されいい作品を、日本では発掘されていない良質なものを発信できればと思っています。

公演は来年3月です!詳細はまた、お知らせいたしますね。

坂本踊っています!「恋のBAILABAILA」