ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年6月28日日曜日

青い花(ヨシムラ)

雨上がりの朝、路肩に青い花が咲いている。鮮やかに。じめじめと不快な気分もしばし忘れて見とれた。昨年はベランダの朝顔にずいぶん励まされた。季節はめぐりまた夏が来る。


ここのところ、芝居、映画をけっこう見ているので、チラシを並べてみました。

る・ばる『蜜柑とユウウツ』

詩人、茨木のり子の生涯を描いた作品。のり子73歳のときの詩「倚(よ)りかからず」。この詩を詠む、松金よね子さんの声、立ち姿が心に残りました。

もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくはない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ


SWANNY 『ゴミ、都市そして死』



ドイツ人の映画監督、ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーが1970年代に描いた戯曲。ひりひりとする原作。芝居を始めた頃の混沌と狂騒の時代を思い出したが、言葉は空回りして突き刺さるに至らず。加藤ちかさんの美術と若松武史さんの存在だけが腑に落ちた。


『アリスのままで』

若年性アルツハイマーを扱った作品。病気、家族を淡々と描くなか、主演のジュリアン・ムーアがやはりよい。「わたしは苦しんでいるのではなく、闘っているのです」というセリフが沁みた。

『愛を積むひと』

こんな美しい夫婦って実在するのかしら。北海道の四季の風景と柄本明さんの怪演を楽しみました。

『スタンリーのお弁当箱』

インド映画。この映画いいなぁ、好きだなぁ。子供の笑顔にとても救われた。


来月は、サカモトの芝居、「草迷宮」へ!
嵐の中の初演が忘れられず。今度はどんな「草迷宮」になるのか楽しみ。

2015年6月21日日曜日

心が折れる(サカモト)


                      
    ◆遊戯空間公演 「鏡花×劇 草迷宮」に出演いたします!


日程:2015年7月25日(土)19時、26日(日)13時

於:梅若能楽学院会館 原作:泉鏡花  構成・演出:篠本賢一

出演:石鍋多加史、渡辺聡(劇団俳優座)、坂本容志枝(ZORA)、渕野陽子(青年座)、仲義代、神保麻奈、道場真里、小泉真穂、髙原瑞季(劇団銅鑼)/佐々木梅治(劇団民藝)


心が折れるという言葉がしみじみとのしかかってきた。4月から私は新しい世界に突入。人の能力をみて生活を人生をみてプランを立てる。そんなことが自分にできるのか?へこたれ前の職場に思わず電話をした、半年前の仲間が今からでも飲みにこいよと・・。ああうれしや。

毎日時間の余裕もなく、ただ混乱し整理できず。簡単な酒のつまみも料理する気にもなれずコンビニ通い。今日もいつものコンビニのお兄さんに袋を渡されフラフラ家路へと歩く、歩きながら思う、役者としてこれまで一人の人をこんなにアセスメント、モニタリングしたことがあっただろうか?

ひとりうつうつな日々の中、別役実の2作品をみたことは私にとって大きかった。このような作品への試みをしていることの大切さが伝わってくる。派手な作品ではないけれど質の上品さが伝わってくる。「象」はいい作品だと思った。

 元気がでない日々ではあるけれど稽古も始まった。前のめりに突き進むしかない。今の演出家の言葉が現在の私を反映しまた役者としてのはじめの第一歩。再演ではあるけれどこれは再演ではなく、今回の出演は私にとっていいターニングポイントになるような気がしている。

     俳優座「象」:別役実


                    青年座「山猫からの手紙」:別役実
どうぞ「草迷宮」お待ちしています!
稽古場風景もこれから掲載していきますね~

2015年6月14日日曜日

高原の青空と、センター街の夜光と。(ヨシムラ)

5月末。
長野県の増富温泉へ、総勢15名で湯治の旅に出かけた。現地集合のため、車に便乗させて頂き、ドライブを楽しみながら、山深い増富ラジウム温泉郷の自炊棟にたどり着いた。


二日目、半数は登山へ向かい、残った我々は宿周辺で野草を摘んだ。ヨモギ、ウド、イタズリ、ノビル。夜は摘んだ野草を天ぷらに。摘みたて、揚げたての野草をつまみにビール。このうえない幸せ。




廃校になった小学校を再利用したカフェで午後のひととき。木々の揺れる音と鳥のさえずり。雲が流れ、時間がゆっくり過ぎてゆく。




澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んで、来年もまた元気で、みんな揃って来られるようにと願いながら山をあとにした。




6月11日。
【山田晃士&流浪の朝謡】
激情スウィング2015 ~カバレットへようこそ~


2010年に「メゾンドフジ」でご一緒した山田晃士さんのライブ、渋谷クラブクアトロへ。妖しさといかがわしさと強烈な存在感は変わらず、そこに渋さも加わって、まさに大人のショー、生演奏も最高にかっこよく、圧巻でした。詞もなんだか沁みて、生きててよかったと思えるほどに、素敵なライブでした。

山があって街がある。どちらも必要なもの。行きたいところがたくさんある。やりたいことは?なんだろう。ゆっくりさがしていこう。




2015年6月6日土曜日

草迷宮(サカモト)

                                            
                          ◆遊戯空間公演「鏡花×劇 草迷宮」に出演いたします!


日程:2015年7月25日(土)19時、26日(日)13時

於:梅若能楽学院会館 原作:泉鏡花  構成・演出:篠本賢一

出演:石鍋多加史、渡辺聡(劇団俳優座)、坂本容志枝(ZORA)、渕野陽子(青年座)、仲義代、
神保麻奈、道場真里、小泉真穂、髙原瑞季(劇団銅鑼)/佐々木梅治(劇団民藝)

音楽:藤田佐知子(太鼓)、渡辺淳(尺八)、丸山剛弘(チェロ) 詳細は追ってご案内させていただきますね~



 昨日気に病んでいたふたつのことが一気に一日のうちに解決しました。久しぶりにうつになりかける自分を観察する毎日でした。でもなんだかうれしくてしょうがなかったです。昨夜はふぐひれ酒、今日はロゼ、巨峰のスパークリングワインを空けました。谷合さんからいただいたものです!どんな状況でも芝居を続けてくださいと言っていただいた思い、本当にうれしくてありがとうございます。

最近演劇に関して自分の思いが変化しているのを感じつつ・・・。視野を広げたがゆえ摩擦もあるけれど、前向きに進めば道は開ける!でもそれはやはり人との関係性ですね、ありがたいです。