ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2012年6月24日日曜日

ART CAFE 百舌(モズ)!Invitation of Opening Party(サカモト)


 めまぐるしく過ぎた1週間。昨夜は2時間の睡眠でありながら、とてもいい夢を見たのです。こんなにストレートな夢もひさしぶりでした。そして晴れやかな天候。都心でふと携帯を見ると、97歳のおばあちゃんの訃報。からだの力が抜けていきそうになります。そして倒れこむように電車で仮眠。元気だったおばあちゃんの笑顔が思い浮かんできます。伊豆大島で生まれ育ったおばあちゃんは、朝、私達が取ってきた海の貝で味噌汁を、庭の野菜で料理をしてくれました。


6月20日。モズ企画のアトリエができ、そのお披露目を兼ねて、オープニングパーティが開かれました。私がかもねぎショットの稽古に従事している中、昨年韓国に行きお世話になった劇団コリペの重鎮ぺ・ミヒャンさんが来日し、ミヒャンさんを中心に他のメンバーが全て手作りで、劇場を作ってしまいました。韓国に行った際も感じましたが、この方たちの行動力には脱帽です。



日は、前日から仕込んだ料理、私もこれには一日参加。キンパブ、豚肉、チジミ、ナムル。そしてお祝いの御餅やら、色さまざまな料理が並び、マッコリ、酒で宴となりました。 花輪、身内の関係者がお祝いに駆けつけてくださり、盛況でした。特に、韓国の儀式にならい、参加者全員がひざまずき、何度もお祈りをささげ、そしてミヒャンさんの儀式の舞、五面太鼓、三味線の方の語りもあり、私は内から湧き出る興奮を覚えました。

昨年から心の隙間がどうにも埋まらず、芝居をやっている時には、何かに夢中になっているけれど、終わるとふと風が吹き込んでくる。先日、雑誌「サンデー毎日」で、中村うさぎさんのマツコデラックスさんへの往復書簡の「何のために生きてんのかしら」のコラムを読み、声をだして、噴き出してしまいました。長くなるので内容は割愛しますが、私も同じように思ったのです。「何のために生きてんのかしら」。誰もが娘だった。命短し恋せよ乙女。先日の公演で歌った「トラジ」が耳に蘇ります。おばあちゃんは、戦士した旦那さんと若いときに別れ、その後、ひとりで4人の子供を育て、一人身を貫きました。今日は静かに、おばあちゃんに祈りをささげ寝ます。


ART CAFE 百舌のオープニングパーティに、来てくださった方、ありがとうございました!



2012年6月17日日曜日

ひとつ結ぶ、ひとつ開く(ヨシムラ)

ひとつ、公演を終えました。本当にいい仲間と共に作り上げた実感のある、刺激的な稽古場、そして楽しい本番の舞台でした。役について考え抜くこと、本番前によく体を動かしておくこと、単純だけれど忘れていたことを今回は見直しました。準備が万端であれば、悔いは少ない。十数年ぶりに見に来た身内や、今回初めて来て下さった職場の人たちの終演後の笑顔、見に来てくださったお客様に元気づけられながら、無事に終えました。ありがとうございました。


さて、今宵はサカモトのお誘いで、白石加代子さんの『百物語』〜宮部みゆき二本立て 93話「お文の影」94話「ばんば憑き」〜を観に(聞きに)に北千住へ行ってきました。 白石さんといえば非常にエキセントリックな印象のある方ですが、3時間近くの朗読劇をたった一人で仕切り、観客を惹き込んでしまう空気に、奇抜さではないところで圧倒されました。ZORAがこれからやろうとしている台詞劇に挑むにあたり、参考になるところがたくさんありました。 日本語の語りの美しさ、キレのある声に惚れ惚れ。勉強になります。まもなく百話を迎える『百物語』。やり続けることで強靭になるのですね。


終演後、北千住で一杯。この街も様変わりした。しかし、スカイツリーが立ち、駅ビルが栄えても、ここは東京のスラム。懐かしい猥雑さが漂っている。足立、葛飾、江戸川、ここいらは、私とサカモトが育った地であり、原点なのである。

2012年6月10日日曜日

無事千秋楽!かもねぎショット公演「三浦海岸繁太郎と8人の女」(サカモト)

    
何かと戦いながら、舞台はやはりおもしろいものです。その日の空気、温度、お客様の熱気、相手役の調子、私の疲労度。開演と同時に一気に、その時間の粒子が流れ出します。もっともっと舞台に立ち、研ぎ澄まされていきたいものです。


応援してくださる方、ともだち、家族に囲まれ、こうして活動を続けていけることに感謝です!
「精進してください。」奥様役の大草さんのこの言葉が稽古場で流行りましたが、まさにそのとおり。これからも、いい舞台を創り続けるためには、ひとりひとりの精進の賜物。

また、お会いしましょう! 

ありがとうございました。

2012年6月3日日曜日

いよいよ7日から!!(ヨシムラ)

『三浦海岸繁太郎と8人の女』に出演する8人の女です。

チケットまだございます!
ご予約はこちらまで ☞ zora_agota@yahoo.co.jp

Jazz 生演奏と贈る、かもねぎショット公演
『三浦海岸繁太郎と8人の女』

強烈に個性的な出演陣に加え、若手気鋭のジャズ奏者、守谷美由貴、大橋祐子両名による生演奏にもご期待ください。わたしたちも踊ります!!

2012年6月7日(木)―11日(月)

 @Geki地下Liberty
(下北沢駅南口より、徒歩1分。マクドナルドと京樽の間の道を左折し、左手ABCマートの地下1階)

6月7日(木)  19時
6月8日(金)  14時/19時
6月9日(土)  14時/19時
6月10日(日) 14時/19時
6月11日(月) 14時


全席自由。開場は開演の15分前です。
前売3500円。当日4000円。
作=三浦海岸繁太郎
脚本・演出=高見亮子
演奏=守谷美由貴(sax),大橋祐子(key)

出演
大草理乙子(ラッパ屋)
吉村恵美子(ZORA)
坂本容志枝(ZORA)
小野寺亜希子(テアトル・エコー)
青木佳文
山本敦美
栗栖千尋(かもねぎショット)
井草加代(かもねぎショット)
栗原孝順(ストレイドッグプロモーション)
公門美佳

この作品は、構想から物語、人物と関係性まで、すみずみまで話し合い、納得ゆくまで何度も試し、「ひとり一回必ず踊る」という課題も設け、本当に一から、皆で作り上げた愛すべき作品です。「三浦海岸繁太郎」という画家をめぐり、さまざまな思いが交錯します。

人間関係において、殊に亡くなってしまった人に対して、「とりかえしがつかないこと」ってあるのだろうか、という思いが発端でひとつの役を想像、創造しました。悔いることはつらいこと。だけど悔いを経た思いは深く残る。母親の七回忌を済ませ、駆けつけた稽古場には、仲間たちのピカピカの笑顔がありました。今日この笑顔に会いこの作品を届けたい、という思いがまた強くなりました。

どうぞ、下北沢に、足をお運びくださいませ。お待ちしております!!