ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2014年1月26日日曜日

韓国新人劇作家シリーズ第二弾★《変身》★写真館(サカモト)



撮影:原節子
寒中お見舞い申し上げます。お元気でお過ごしですか?

私はといえば、新しい現場へ行くとリフレッシュはするのですが、
なんとなく寂しさがつきまとい、昔の思い出に引き戻されます。これが年を経てきたということなのか・・・きっと思い出の量の方がどんどん大きくなっていく。とは言いながら、くる役はタフな役ばかり。昨年秋にはもう十分体をつかい、全身コリコリでした~

「変身」舞台写真ができあがってきました。どうぞご覧ください!
あまりに凶暴な、パク容疑者(坂本)。
調査員(鈴木みらの、功刀達哉)
女子学生(李潤姫、鈴木みらの)
サラリーマン(坂本・近童弐吉) 

演出:荒川貴代

2014年1月19日日曜日

俳優であることを証明する為に(サカモト)


1月も半月過ぎ、まだ年末からずっと掃除。何年も大晦日という感覚もなく走ってきました。生活の微妙なメンテナンスを疎かにし、住まいの物たちは、皆、音を上げていました。レンジフアンの油取り、既にプロでなくては手が届かない。これまでの人生を整理整頓する事によって忘れていた嫌なことも思いだし、イケイケドンドンで進んできた弊害も舌を出し、猛烈に私に意見してきます。

木下順二さんの著書「劇的とは」の中に、‘未清算の過去‘ということが語られています。私の部屋には未清算の物たちが。なんだかリンクしたようでドキッと・・・。「夕鶴」「子午線の祀り」。「巨匠」に出演した大滝秀治さんの舞台は忘れられません

老人は、何ゆえに命を賭けてまで「俳優」であることを証明しようとしたのか?〈芸術家の運命〉について精魂を傾けた珠玉の作品。1991年に滝沢修の巨匠(老人)役で初演。

《ナチスドイツ占領下のポーランドが舞台。ワルシャワ蜂起が制圧され、小学校の教室に5人の男女がひそんでいた。そこへゲシュタポが現れ、ゆうべの鉄道爆破への報復に4人の知識人を銃殺するという。旅役者だという老優は、簿記係の身分証明書をもっていたため除外される。しかし老人は、自分が俳優であることを証明するためにマクベスのモノローグを朗誦するのだった……》 と、こんな芝居。

 
老人は俳優として「死」の選択をするのだ。みすぼらしい老人がゲシュタポの前で演じた「マクベスのモノローグ」が、一世一代の名演技となったのだ。木下順二さんは、ポーランドのドキメンタリ―番組での目撃者の証言で、この芝居を書いている。ドイツ兵の前で素晴らしい芝居を演じた老俳優がいたというのだ。

ポーランドのシナリオライター、ジスワフ・スコヴロンスキ作のテレビドラマ『巨匠』を、故・木下順二が翻案したもの。スコヴロンスキという人は、1960年代ポーランド映画好きにはそれなりにおなじみの脚本家で(正しい表記は、スコヴロニスキのはず)、ヤン・リブコフスキやスタニスワフ・モジジェニスキ、イェジー・ザルズィツキといった監督と組んでいる。

大滝さんは「これこそ最後の芝居」と死を覚悟しつつ挑んだ。私には大滝さんが語ったその言葉が、今、生まれてきたように生きていて、すっかり魅了されてしまいました。きっとマスコミでも大変活躍していた大滝さんではあったけれども、この役に、この戯曲に真髄していたのだとも思う。

なかなか清算できないものもありますが、年が明けて新しい一歩を踏み出すべき、ここらで清算すべき、部屋を整理しましょう。片づけられない女になる前に。

2014年1月12日日曜日

年頭所感(ヨシムラ)

あけましておめでとうございます。

新しい年の始まり。人生50年を生き、さてこれから。いかに。

心細いような楽しみなような未知なる領域。その扉の前で深呼吸し、扉を開けて足を踏み入れたような。そんな思いで明けた新年です。今年はゆっくり歩いていきます。


職場のガラス窓から差し込む陽光があたたかく、ついうとうとしていると、授業中に頬づえをついて校庭をぼんやりと眺めていた時から、ほんとうに一瞬でここに来てしまった、なにも変わっていない気分になります。邯鄲の夢。次に眼ざめた時はどこにいるのでしょうか。

昨夜はZORAふたりと宮島健さんを交えて新年会。森下の魚三酒場は、以前稽古の帰りに寄った懐かしい居酒屋さんです。新鮮な魚と天ぷら、白子汁などをいただきながら、大徳利の熱燗を飲んで心身あたたまりました。仲間というのはありがたいものです。それぞれ人生いろいろ、でこぼことした道を歩き、ときどきこうして集い話して、大笑い。失敗も情けなさも笑える。人と関わらず閉じこもっていた頃は、弱い自分をさらけ出したくなかったからか。今はどうでもよくなった。面倒くさくても煩わしくても人と関わっているほうがいい。芝居は人間を映すもの。伝えるもの。人と関わって作るもの。わたしがこれまでずっとやり続け、これからもずっとやり続けること。


ヘキレキ、のち晴天となるように。
今年もよろしくお願いします。

2014年1月5日日曜日

息衝く(サカモト)


                   

あけましておめでとうございます。お正月に、映画息衝くの撮影の為、再び山梨富士吉田市へ。富士山の真下にある一軒屋で撮影。富士山が眼面に。もう余りにも大きい富士山。霊峰とは名のとおり。年の始めに幸せが心に漲り、自然に拝んでしまいました。

メイクさんの魔法でなんとも私は不健康になっていきます。そして私はもっと映画の現場に熟練していきたいです。夜は総勢12人で宴会。美味しく、皆、気持ちのいい方ばかりでとても楽しかったです。2年半前からお話がありましたが、昨年より撮影が始まり緩やかなスピードで進んでいます。共演は柳沢茂樹さん、小宮孝泰さん、・・・まだまだ素敵な役者さん達がいっぱい。どうぞお楽しみに。

2014年1月1日水曜日

祝福(ZORA)


新たな道を模索し、一歩、一歩。今年も健やかに、ときめきのある年になりますように!どうぞ、本年もよろしくお願いいたします。