ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年10月25日日曜日

金縛り(サカモト)


梨がおいしいと友が朝からカシカシと食べる。人は栄養素を取りすぎている。梨は栄養もないけれど、人は水分を欲する。白菜もそうかもしれない。これからの季節の鍋には白菜は必須。韓国のキムチだって白菜。

~夜・通りゆく白衣、その後ろ姿が寝際にあった。でもよく覚えていない。疲れていたのか、もう自分の状態がつかめない。いつもと違う環境での睡眠に何がどうか・・・ああ、もう本当に久しぶりに金縛りにあった。子供の頃はよく金縛りにあっていた。その辛さと誰にも言えない声が出せない暗い世界の中で悶々と苦しんでいた記憶を思い出した。

叫ぶ、けれど誰にも聞こえない。

「どうして私をこんなめに~」
「ああ」
「助けて~」
「ああ~」
「助けて~」

多分5、6回叫んだ。

[どうしたの?」

と温かい太い声で眼が覚め、下界に戻され放たれた。

その救いの太い声はやさしくいい声だった。



梨が今年の秋はまだ巷に出回っている。友の食べるおいしいという姿を見て、
そういえばまだこの秋、私は梨を食べていなかったことに気づいた。

翌日、私は肝臓の再検査の結果でまた数値があがっており、医者より三つの提言をされる。

①サプリメントをやめてください。
②お酒をやめてください。
③ストレスをためないでください。

そして2ケ月後、再検査しましょう。ああ、全部があたっている。
ううん・・・芝居、仕事を終えたあとの一杯の楽しみまでうばわれるのか、ヒィ~
でも守れるのか、自信がない。



2015年10月19日月曜日

ぶどうの季節(サカモト)


ぶどうの季節。ぶどう、梨がみずみずしい。りんご、柿。でもぶどうは本当に芸術品である。
友とブドウを食べる。ほっぺたが落ちそうな味覚と触感、香り。ワインを彷彿させる原点である。

美味しいものは、仲間と家族と食べ、喜びは倍増する。がんばれ!友。がんばれと皆の心に自分の心に、秋空に向かって叫ぶ。秋空は遠くかなたにあるけれど思いは届くと信じて。何もなかった古代、祈り続けた人々のように。

吉村さんと選んだ戯曲、アルプスの山小屋での一日。ZORAの次回作として二人の意見が一致した。今夜はそれを読んで寝ることにしよう。思いが一致したときに公演が成立する。それは違う二人の人間、女が出会う瞬間でもある。またご案内いたしますね!

2015年10月11日日曜日

テロ,ライブ(サカモト)


                       okinawa久米島の海

秋風に悔しい思いを抱えながら日々を過ごしている。こんな清々しいときこそ旅にでるべきだ、身動きできないと決めつけるのではなくいっそ旅立ってしまえばいいのだ。25歳の時はじめて沖縄に行った。飛行機で2時間。エメラルドグリーンの久米島の海を見たとき太平洋しか知らなかった私はその海の青さとの違いに震えた。2時間でこの感動と未知な世界にたどり着けるなんて。

へへへ・・・だが今の私の現実は日々苦闘し家路に着くのは大体21時。ずっとパソコンにしがみつき目が疲労困憊。焦って北国アセロラを注文したり。7月以来芝居から離れ、喉も体もセリフに満たされない屈辱でストレスが蔓延する。膨大なセリフはいつもストレスでしかなかったのに、それがないとなると寂しくてしょうがない。路上でセリフを反芻しつつ歩く癖がついているので、緑をあがめ鳥の声を聴きながらぶつぶつぶつぶつぶつ。ブツブツ癖はもう身体化しているのであるから、それがないと体の何かが滞りはじめ不具合が生じる、全くへんな成合を身にしたもんだ。口内炎、肥満、肝臓の値がどんどん悪化していく。硬いせんべいをひたすらかじり尽くす。氷だって、岩だってかじり尽くしたい。カリガ~リ~やっぱり人って好きなことしなきゃだめなのね~

ところで唯一の楽しみはDVD、また面白いものをみた。ハ、ジョンウがいい。

テロ、ライブ

2015年10月5日月曜日

愛のタリオ(サカモト)

  愛のタリオ」                        

韓国映画「愛のタリオ」と「最後まで行く」を観た。ふたつとも面白かった。韓国映画のそのリアル感は、以前からも感じてはいたが、超リアルで身近に思えるものがある。年配の方もよく韓流のドラマを見られてる場面に遭遇する。なぜ?それは人間の本能、嫉妬、愛、なんやからに正直であるからだと思う。

人間なんてやっかいで法律でくくらなければいけないし、何が正当かなんてモラル、時代、その状況により変わるだろう、でもそこで今を生きてる自分が発言できるか否か。うつうつでいた自分ももう変わらなければと思う。「愛のタリオ」の女主人公ドグの愛は一途で変わらない。やることは下品であるようでもあるが、でもそれが下品であるか否かなんて誰も審判できない。生涯ひとりの男を愛した幸福に完敗である。



「最後まで行く」

「最後まで行く」はノンストップで焦燥感をあおり飽きません。
冬眠中の私ですが冬眠してるからこそ、いい作品を見て、そして自分をみつめ直していきたいと思います。

秋から冷たい季節へ、そして春になるまで。ひとつひとつの季節、自然を愛し・・・。