ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2010年6月27日日曜日

STRIPED HOUSE GALLERY(サカモト)

STRIPED HOUSE GALLERY
(ストライプハウスギャラリー)於:六本木 

ZORA、12月公演の場所が決定いたしました!日程は、下記のとおりです。

12月24日(金)、 25日(土)、26(日)、27(月)

開演:19:30 各回限定25名様。

蒸し暑い日々が続くなか、演出家の扇田氏と共に、ZORAは、先日再度六本木に出向きました。ストライプハウスギャラリーの館長さんとお話し、このギャラリーで「ジョンとジョー」を上演することに決定いたしました。個性的な景観のこの建物、そして中に入るとヨーロッパの美術本が立ち並んでいます。ギャラリーの独特な作りを生かして、これから生まれ出る作品に向かって、三人三様イメージが膨らみました。館長さんもとても気さくで、おしゃれなかたです。芸術を愛する人に支えられ、新しい出会いのなか、私達も活性化していきたいと思います!尚、このギャラリーは随時、個展を開いてますよ~

 ストライプハウスギャラリー

衣替えを終え、また随分と洋服を捨てました。今回は着物も一掃しました。年を重ねるたび、何かが重なり続け、なんだか重くなっていくのです。この感覚は不思議です。だからその鎧を少しでも軽減したいと、いらないものは捨てる。けれど片付けものの中から、ふと思いだされてくる事柄も多く、前に行こうとする気持ちにちょっと待てよとブレーキをかけられます。揺らめく時間の到来。時間がとびはね、返り、戻ってくる。そんな行ったりきたりのなかでも前に繰り出す一歩は、まだ見ぬ世界の扉が、私を誘い、スリルに満ちているからです。

今日は小休止。「庭にはアジサイが満開です、どうぞ遊びにきてください」と、知人からのお誘い。水菓子でも持参し、これから三鷹までバスに揺られて行ってこようと思います。

2010年6月21日月曜日

ト短調の雨(ヨシムラ)

ト短調の雨

鬱陶しい季節、テレビの中の快晴を仰ぐ。
スポーツはやるのも観るのも、とんと無縁だったのだが、今回のサッカーワールドカップは、カメルーン戦もオランダ戦も見始めたら目が離せなかった。やるじゃないか、日本。少し前の(我々と同世代の)サッカー選手は、派手なパフォーマンスが目立ったが、今回、しっかりと地に足のついたプレーやチームの結束力、しなやかな強靭さが頼もしく思えた。この世代が、長く続く低迷を蹴り飛ばしてくれるかもしれない。

鬱陶しい季節、窓のない社員食堂で。
40になったとき、この後の人生、なんだかもう先が見えてしまった気がした。が、全然見えてなかった。この数年は、身近な人が次々と去り、ずっと続くと思われた生活にも変化があった。積み重ねてきたものが崩れ去るときは不安を感じるが、なにもかもなくなったとしても、いつでもどこからでもまた始められる。昔のこと、思い出すことは、時を経てもより鮮烈によみがえるし、あとのことはほとんど忘れてしまった。

晴耕雨読。というような生活に憧れる。しかし予期せぬ出来事と経済の困窮と些少な悩みに翻弄される。歳をとっても尽きぬどころか増える問題。しかし、だからこそおもしろいのだ!侘びしく、どうしようもない状況の中でも「プラム酒もう一杯、いや二杯」と何時間でも会話を楽しめる「ジョンとジョー」のように。

曇り空 父を偲んで 黒エビス 

父の日に詠める

2010年6月13日日曜日

ジョンとジョー(サカモト)

ようやく本が決まりました。アゴタ・クリストフ「ジョンとジョー」です。さて次は場所選び。ZORA二人で六本木へと出向きました。ああ六本木。バブル全盛期、アン・ルイスさんの六本木心中をカラオケで何度歌ったことでしょう。「だけど心なんてお天気で変わるのさ~」このフレーズは何度聞いてもいい。あの時代の私の心を照らしていました。演歌の女の恨み節を身軽に飛び越え、アン・ルイスさんの華やかさとケバさと力強く優しい歌声が、六本木という街に浮遊しているようでした。

この作品に決まって、新宿、下北沢、神楽坂と場所選びに思いをめぐらしていまいしたが、どれもピンとこなかったのです。そんな折、知人から朗読会の案内をいただき、行ったことのない場所であったため、ネットで検索してみました。美術館でした。そして六本木。脳が動きだしました。

久しぶりに六本木交差点に立ったとき、ほのかな高揚感に包まれました。見上げる六本木ヒルズは煌煌と輝いています。開幕の20:00までには時間があったので、ひとりカフェで、タピオカ入りアイスコーヒーを飲み、サーモンクリームチーズサンドイッチを半分食べる。今の季節はオープンカフェがとても気持ちがいい。さまざまな人種、職種の人が繰り出すこの街。場所が変われば、普段耳慣れない会話が飛び込んでくる。これだ!「ジョンとジョー」の舞台もビストロです。舞台装置は、街を選ぶことから始まるのかもしれません。

朗読会後、知人たちと俳優座劇場近くの店に繰り出しました。蒸し暑かったので、ビール1杯、ハイボール2杯を立て続けに飲みました。男性演出家三人とZORA、話も鰻登り。もう少ししたら、きっと場所も決定することでしょう。いろいろな要素を探りながら、今はひとつの作品を外部から肉付けする時間なのかもしれません。また詳細はお知らせさせていただきますね。

2010年6月6日日曜日

速報!今年のZORAは・・・(ヨシムラ)

6月に入りましたが、雨の季節を前に、眩しい陽の光が惜しげもなく注ぐ、気持のよい季節です。

今年のZORAはスロースタートでした。昨年末の公演で燃え尽き、すぐに次のことを考えられなかったことに加えて、ヨシムラ父他界や、サカモト名誉の負傷や、しかし、この様な状況も天から与えられた休息、と都合良く解釈し、戯曲を読んだり、芝居を見たり、で半年。なぜかピンと来る作品に巡り会えず。そして、その果て、手に取った本がアゴタ・クリストフ戯曲集でした。

『ジョンとジョー』。この作品は、ジョンとジョーほぼ二人の会話劇です。ZORAを初めて間もない頃、ふたりで、稽古のため間借りしていた大学のベンチで読みました。なぜこの本を読んだのか、たぶん二人しか居なかったからだと思います。ジョンとジョーの可笑しく、侘びしく、貧しいけれど洒脱な感じが、その頃の自分たち二人の状況にも似て、笑ったり身につまされたりしたことを思い出します。そして今、相変わらず清貧なわれわれの前に、『ジョンとジョー』がやって来ました。それはまるで古びることなく、かえって身近に、より現在を表す作品として現れ、少し歳をとったわれわれに似合いそうな風情です。

今世紀の始め、アゴタ・クリストフとZORAとの出会い、そして2008年、念願の『エレベーターの鍵』『灰色の時刻、あるいは最後の客』の上演を経て、今年は少し原点に還り、シンプルに、しかし力強く、『ジョンとジョー』にじっくりと挑んでみようかと思っています。演出は昨年『椅子』で、イヨネスコの世界を昭和に移築して観客の度胆を抜き、静かなる炎でわれわれを燃え尽きさせた、扇田拓也氏。ZORAとの相性は抜群です。ZORA次回公演は、今年12月。都内のどこかで。詳細はまた追ってお知らせします!

お知らせ!!

このたび、ZORAでは、過去の舞台のDVD販売を始めました!シアターイワトに
て行われた昨年、一昨年の公演の舞台が臨場感たっぷりに甦ります。
加藤ちかによる舞台美術も必見です。

2008・12月
『エレベーターの鍵』『灰色の時刻、あるいは最後の客』

作/アゴタ・クリストフ 演出/下総源太朗
出演/坂本容志枝 宮島健 吉村恵美子 下総源太朗 扇田拓也



2009・12月
『椅子』
作/イヨネスコ 演出/扇田拓也
出演/吉村恵美子 坂本容志枝 萩原富士夫 笹野鈴々音

撮影/大塚登
価格/   DVD(ケース入り)2000円 ※送料込み
            DVD         1500円 ※送料込み


数に限定あり。終了次第、締め切りさせていただきます。

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zora_agota@yahoo.co.jp