さて、今宵はサカモトのお誘いで、白石加代子さんの『百物語』〜宮部みゆき二本立て 93話「お文の影」94話「ばんば憑き」〜を観に(聞きに)に北千住へ行ってきました。 白石さんといえば非常にエキセントリックな印象のある方ですが、3時間近くの朗読劇をたった一人で仕切り、観客を惹き込んでしまう空気に、奇抜さではないところで圧倒されました。ZORAがこれからやろうとしている台詞劇に挑むにあたり、参考になるところがたくさんありました。 日本語の語りの美しさ、キレのある声に惚れ惚れ。勉強になります。まもなく百話を迎える『百物語』。やり続けることで強靭になるのですね。
終演後、北千住で一杯。この街も様変わりした。しかし、スカイツリーが立ち、駅ビルが栄えても、ここは東京のスラム。懐かしい猥雑さが漂っている。足立、葛飾、江戸川、ここいらは、私とサカモトが育った地であり、原点なのである。