春の嵐のように、どこ吹く風~今年はもっと進化しますよ! そして4月、年度の初め、
新しい分野へ突入していきます。日々起きることが新鮮。先週観てきた舞台です。
「無残なメディアの詩」神話は物語という湖の源泉である。神話を読み古典と再び出会うことは、その湖の水を汲み、また受け継いでゆく行為である。私たちはそうして物語と出合ってきた。その湖には、今も多くの語り手、芸術家が集まってくる。が、少しずつ荒んできてしまっているのかもしれない~
本作品は、ある「女」が惨めに生きる存在としてそこにある幻想的な物語。いかなる状況においても、決して諦めず、幻を求めて彷徨う「女」を描きたい思う。(チラシより抜粋)
女性を描きだす演出家に出会えた喜びがある。舞台には水も張られ、美しい。演出家は若い男性であった。韓国の作品に感動するのは、ストレートさ。伝えたいことがしっかり伝わってくる。トークショーもあり、演出家は司会者の顔も評論家の顔も一度も見ず、お客さんが今この公演を観てどう思っているのか、めっちゃ知りたくてしょうがないと語った。私はこの擦れていない演出家に大変好感を持った。
「エッシャーの家」かもねぎショット:ずっとお世話になっている劇団に、自分が出演してない舞台を久しぶりに観る。本、知っているメンバー。へエーこう見えるのか・・いい役者はいい演出家だともいうが、私しゃほど遠い。でも今度自分が出演させていただける時には、役柄は本当に距離のあるとてもこりゃ自分の力量では届かないそんな役をやりたいなと思った。早稲田小劇場(後にSCOT)、劇団第三エロチカ、WAHAHA本舗、EDメタリックシアター、そして今も存続する劇団に在籍している方々、その時代、さまざまに頑張ってきたメンバーが、今も演劇魂を持ち続け舞台を踏む。そんなメンバーは大切で、感謝したい。
「身体の景色」
韓国でお世話になり、現在は日本で劇団を立ちあげているぺ・ミヒゃンさんから、遊びにおいでと声がかかり、稽古風景を見にいった。5月にD倉庫、6月にソウルゲリラ劇場での公演。題材は「マクベス」。俳優、岡野暢さんが語るマクベス婦人の台詞に思いが込みあげてくる。遠い昔、海外の公演で自分もこの台詞を語っていた。マクベス婦人の言葉は、人が野心に向かって挑んでいくぎりぎりの内面を語っている。構造の面白さもあるので、是非いい舞台になる事を!
~外から人のことを言うのは簡単で、現役はいつだって辛い。身体を鍛えなおし、筋肉疲労が快感になるように、いい舞台を踏むことを願って私も演じ続けたい、そんな年度の締めくくりでした~