ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2014年3月2日日曜日

豊山犬「プンサンケ」(サカモト)  


こんな形の愛があるのかと・・。最近韓国映画も見ていなかったので、何気なくビデオ屋で手にした「豊山犬(プンサンケ)」。そして見終わって気づいた脚本は、キム・キドク。日本ではこんな事もないだろうという展開が、分断された朝鮮民族ではありえる。ぬるま湯から一気に突き落とされました。両手を縛られている男女の接吻に心打たれます。薄暗く、深閑とした空、土地。こんな映画の突入の仕方が私は好きなのかもしれません。一度魂を丹田に下降させ、物語がはじまる静謐な時。木村文洋監督「へばの」もそうでした。


昨日の懇親会の疲れを引きずり、朝から「福島 六ヶ所村 未来への土地」を観に渋谷へ。加藤登紀子さんの歌が流れはじめると涙が。見終わると監督が見え、ご挨拶されました。3・11の震災が起きた頃、私は韓国公演で舞いあがっていました。ソウルのホテルで写しだされたNHKの日本の画像を見て、愕然としました。そして韓国で上演した「女中たち」を日本に持ち帰り、新宿で上演。その舞台を見てくださった木村文洋監督から、映画「息衝く」のお話をいただきました。私は青森県六ヶ所村の核燃料再処理施設に反対し、息子を連れ東京に出てくる母親を演じます。六ヶ所村に行ったことのない私は、この映画を見てまた考えさせられました。
「福島 六ヶ所村 未来の土地へ」

夜には吉村さんと、下北沢へダンス観劇。

人は組織に属するかぎり、上の者の意見を尊重し聞き入れなくてはならない。でもより考え方の近づける人と共有できれば、こんなに幸せなことはない。そういう意味では、ZORAは二人の好き放題。これからは焦らず、進んでいければと思っています。そして未来はきっといい!

韓国の戯曲に携わり、今回このような批評もいただきました。賛否両論の中で続けてきた公演が、このように発表されたことに感謝いたします。 ワンダーランド