December.
毎年この季節になるとZORA公演の稽古や準備で慌ただしく過ごしている。もう何年もそんなふうに年末を過ごしていた。一昨年の12月は例年よりさらに忙しく必死だった。『椅子』という手強い作品と必死で格闘していた。26日に公演が終わり、年が明けてすぐ父が亡くなった。 まさか死ぬとは思ってなくて、そのことが悔やまれる。今年はZORAの公演はなし。充電、というより休んでいる。ときには休んで、またやるときはやる。人の存在や話に触発されたり、音楽や景色に耳や目をゆだねながら、そして日々労働しながら、ZORAを休んでいる。
服をたくさん捨てて、バイクを手放した。もっと軽くなりたい。いつでも旅立てるぐらいに。夜明け前の空は一瞬驚くほど青い。足音を消せば、銀杏の葉が落ちる音だけが聞こえる。
職場近くの六義園。東京には小さな森があります、けっこう。