ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2015年9月6日日曜日

野戦の月(ヨシムラ)

『風の旅団』というテント芝居を初めて観たときのことをよく覚えている。大学の構内に張られたテントはいかがわしく、怖いもの見たさで足を踏み入れた。叫び、暴力、異形の者。芝居は圧倒的で、連れ去られてしまうような恐怖と好奇でいつまでも動悸が止まらなかった。今思えば、新劇からアンダーグラウンドへの矢印看板だったのかもしれない。


などと思いながら、中央線で西へ。
『風の旅団』は、『野戦の月』と名前を変えていた。立川の空地で30年ぶりの再会を果たした。20代から60代の多国籍の役者たちが織り成す世界は、賑やかで懐かしいだけでなく、基地の問題、飢餓と飽食の矛盾、行政への批判などが雑多に盛り込まれており、カラスのような佇まいの桜井大造さんは相変わらず魅力的だった。

桜井さんは今は沖縄に住んでおり、ガマ(戦争の時に住民や日本兵の避難場所として使われていたところ)のなかで死者の声を聴きながら創作をすると伺った。屋台崩し、火と水の演出、生演奏、とテントの醍醐味も盛りだくさん。劇中に出てきた手作り肉まんを終演後に振る舞っていただき、これもとても美味しかった!


遡って、先週は、『人民の敵』へ。
劇団の頃の先輩おふたりの共演ということもあり、この日はその頃の懐かしい仲間たちが大勢集まった。けっこう歳月が流れているわけで。しかし思うのは「人って変わらない」ということ。

遠方から駆けつけた旧友とうれしい再会!よく見るとお互い変わってるわ。


さらに先週は、『画鬼暁斎』展へ。
幕末から明治を生きた絵師、河鍋暁斎と英国人の弟子コンドルとの交流も描いた、楽しい展覧会でした。会場の三井一号館(コンドルが設計)の赤レンガの建物も美しく。秋ね。


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