冬に入る前の、澄み切った高い空。人は死ぬとどこへ行ってしまうのだろう。冬支度の前の空気。 季節の変わり目にさらっと好きな人がいなくなってしまう。
今年は勉強していたことがありまして、舞台も少し休憩しそちらに時間を費やしていました。慣れない分野を脳に叩きこみ、刺激を与えつづけ。学生に混じって図書館通いが日課となっていました。
そんなある日、図書館の個室にいますと吉村さんから連絡が入り、安奈さんが亡くなったと聞き、えっと愕然としました。それまでの集中が切れ、そのまま家に帰ってしまいました。
安奈ちゃんは、本当によく芝居を観に来てくれました。私には少し寂しげなところもあるような気もしていて。でも明るく、ざっくばらんとしていて、そして美しく。
昨年の5月:両国「餃子会館」にて
その後も、秋に芝居を観に来てくださり、「明日から、ジャンクフードと砂糖絶ち!」と言ってニコニコしながら帰られました。そして今年3月に、かもねぎショットの公演を観劇しにいくとばったりお会いし沢山お話ししました。いなくなってからしか言えず、本当にさみしさでいっぱいですが、安奈ちゃん
ありがとう。どうぞ安らかに。心よりお祈りします。