ABOUT US

1982早稲田小劇場入団
1988劇団第三エロチカ入団
2001ZORAを劇団第三エロチカ吉村、坂本で活動。
2015吉村他界。
2019ZORAを閉じる。
2021「プロジェクト榮」を、演出:俳優/篠本賢一、
舞踊家:俳優/花柳妙千鶴と活動開始。
2023「よなよな」久保庭尚子と立ち上げ。

2014年10月13日月曜日

風が吹いている(ヨシムラ)

台風19号が関東に近づいている夜です。


私の中では、一年前より始まった、治療という試練が終わりつつあります。『ライフ・イズ・ビューティフル』という映画では、強制収容所に入れられた父が息子に、絶望的な状況を「これはゲーム」だと教え、息子が希望を捨てずに生き延びられるよう必死の嘘をつきますが、この映画を治療中に見たこともあり、つらい状況をひとつひとつ、ミッションをクリアするような思いでやり過ごしてきました。これまでスポーツで体を鍛えた経験もなく、すぐに音を上げてしまう根性が少し逞しくなったような気もしています。


さて、
『ブブス先生』は1925年にアレクセイ・ ファイコが書いた戯曲で、築地小劇場で上演された「検閲上演台本」なるものが存在しています。作家の高見さんが、『ブブス先生』という語感の面白さから注目し、次回かもねぎショット公演のタイトルに「東京の」をつけ冠しました。このたびの芝居の取っ掛かりを求めて、先ずはこの台本を読む会を催しました。



検閲などという物々しいイメージとは違って、100年前の人々が愚かしくも生き生きと描かれ、個々と社会が、今よりもっと闘っていた時代の空気も感じられ、よい本でした。『ブブス先生』とは何者か?まだ我々にもわかりませんが、これから参加メンバーとともに、作り上げて行きます。年末の上演に向けてチカラをあわせ、奮闘したいと思っています。




かもねぎショット公演
『東京のブブス先生』
2014年12月26日(金)–29日(月)
下北沢 ザ・スズナリ
作・演出 高見亮子

当ページにて、公演詳細や出演者情報を続々、アップして参ります!!