ZORA夏の二人芝居は、アルゼンチン、ブエノスアイレス出身作家、マヌエル・プイグです。ずっとフランスの作家のものが多かったのですが、今年はラテン系です。アジアのラテン国韓国の映画を見続け、私の気持ちも三拍子のリズムに犯され、以前訪れたドラキュラの故郷ルーマニアを思い出してみたり、ラテンパワーの源、飲むサラダ、マテ茶 を飲んでみたり。
そして先日、戯曲中で物語られる映画「キャット・ピープル」 を二人で鑑賞しました。(セックスした男を食い殺してヒョウに変身する猫女の衝撃オカルト・ホラーのカルト名作!)戯曲で語られるだけでも絵柄が浮かんでくるようで面白い題材でしたが、実際に鑑賞するとホラーというより、ほのぼのと普通の物語として愛に悩む主人公も可愛く、フッアションもお洒落で品があります。1942年の作品と知りその時代を想像することも楽しかったです。
また6月の芝居の資料を探しているうち、魅力ある本にも出会いました。魔女・産婆・看護婦ー女性医療者の歴史 こちらにも魔女が登場してきます。魔女狩りの由来、魔女狩りと称して何が行われていたのか。女性の歴史、女性が何に悩み弾圧され苦しみ生きてきたのか、今を生き、女を表現していこうとする私にも活力を与えてくれる本です。活力は不幸から目覚めるとも聞きますが、不幸だけでない、もっと生の希望からのものもあります。両者を兼ね備え、女としてのDNAを模索し、今年はどんな女を表現できるのかこれから楽しみであります。