~富士の高嶺に降る雪も、京都先斗町に降る雪も、雪に変わりがないじゃなし。とけて流れりゃ皆おなじ~お座敷小唄♪この歌が耳から離れなくなってしまった。歌詞といい曲といい、このカラっとした明るさが、すごくいい。
9月にはいって、ようやく時間をゆっくり使えるようになりました。仲のいいともだち、お世話になった方と話す時間がある。心境の変化、環境の変化を聞く。誰の人生にも流れがあって、久しぶりに会うと、心のひだがあの時からこうして重なりつつ、その人の現在が、今あるのだなあと思う。
公演の感想を聞く。聞いているうち、その人のものの考え方が伝わってくる。昔は人と話すことがとても苦手であって、公演も終わったらおしまいのままだった。でも今は、話したいと思う人とは時間をつくり話すうち、また新たな発見や、距離をもって終わった公演をみつめることもできて、こんな時間は大切だなあとつくづく思います。夜、ひとり部屋にいると、虫の響きに囲まれながら、やはり聞きたいのは人の声だったりして。9月、これからの後半も出会った方と語らいながら、ゆっくり秋風に吹かれていたいです。
そして10月はいよいよ、かもねぎショット公演の稽古に邁進です。