お久しぶりです!
たぶん昨年末以来、稽古場で顔を合わせたZORAのふたりです。あれからそれぞれの場所で生きて、この夏、揃ってひとつずつ年も重ねて・・・ わたしたち元気です!
昨年末の芝居「ジョンとジョー」 の作者、アゴタ・クリストフが7月27日、移住先のスイス・ヌーシャテルの自宅で亡くなりました。ZORAも12年になりますが、結成の頃から折にふれアゴタ・クリストフの戯曲をめくり、その台詞、世界観、彼女の生き方に共感し、触発され、私たちの作品づくりに根底からじわじわと影響を与え続けてきました。「いつかスイスで公演をする」「アゴタ・クリストフに会う」という私たちの夢がありましたが、ひとつは叶わないものとなりました。ZORAは、次回作にアゴタ・クリストフ「伝染病」を上演するつもりでおりました。この作品は震災後の地、放射能にさらされた国で、また新たな意味を持って語りかけるのではないかと思っています。公演時期は未定ですが、いつか。いつか作品にします。
「まず、当たり前のことだが、ものを書かなければならない。それから、ものを書き続けていかなければならない。たとえ、自分の書いたものに興味を持ってくれる人が一人もいなくても。たとえ、自分の書いたものに興味を持ってくれる人などこの先一人も現れないだろうという気がしても。たとえ、書き上げた原稿が引き出しの中にたまるばかりで、別の原稿を書いているうちに前の原稿のことを忘れてしまうというふうであっても」
アゴタ・クリストフ『文盲』より
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さて。
今日は、11月に上演する、かもねぎショット「スキマに立つ」の稽古初日です。わたしは本当に久々の芝居の現場で、緊張のため一番乗りしてしましたが、懐かしい稽古場と、気ごころの知れた人たち、そして強烈におもしろい刺激的な人たちのなかで、ゆるやかに助走して、かろやかに跳びたいと思っております。
詳細はまた。じょじょに。