走る人が多くなった。
私はひたすらチャリ移動。電車には乗っていない。そもそも都心に向かう満員電車に乗ると性格が悪くなりそうで嫌いだったが、この状況で余計に拍車が。
今は、シンプルに自分を見つめなおす時間を頂けたと思っている。整理整頓し。大切なことを一番に。そのあとのことはそのあとに考える。
たまたまテレビで放映していた「愛を読むひと」を見ることができた。吉村さんがいいよと言っていたけれど見ていなかったんだなあ。タイタニックでの初々しいケイト・ウィンスレットも脳裏にあるけれど、この原作と相まって女の襞を見せてくれる。
「愛を読むひと」は、ベルンハルトシュリンクの長編小説「朗読者」が映画化された。愛した記憶は心に残りつづけ、そして何よりもハンナは言葉に飢えていた。坊やが朗読してくれるのを心待ちにしていたハンナ、刑務所で言葉を読めるようになっていくハンナ。
久しぶりに胸が締めつけられた夜。そしてこの映画を見ていてふと思った。演劇が人と接する事ができないなら朗読がある。一人でちょっと読んでみようかなと。