映画「蜘蛛女のキス」バレンティン役の俳優、ラウル・ジュリアの経歴を調べていましたら、胃癌と脳卒中を併発し、54歳の若さで急死していたことを知りました。私は映画に関しては無知で、この男優がまだ存命していると思っていたし、「アダムス・フアミリー」の主人役とも知りませんでした。いつも華やかな主役の傍らで、活躍していたプエルトリコ出身の実力派俳優。なぜか若すぎる死に悲しみがこみあげてきました。
私もいつも元気でいたいけど、死の影はこの年になるとだんだん身近に感じられるようになってきました。知り合いの長く入院しているおばさんは、ベッド上でいつも架空の人物とお話をしています。いろんなものが見えるそうなのです。そして泣きます。どうしたの?と聞くと「年をとると涙もろくて、私は明るい女だったのに。」なんだか私もおばあちゃんになったら、そんなことを言いそうでふとこわくなるのです。私は明るい女だったのにと。
すばらしき俳優が好きで、いい俳優に出会うと、その人の作品を全てみたくなります。そして共通していえることは、その役柄によって見事に変身を果たしているところです。この役者は化けるよという褒め言葉があります。ほんと、化けられる役者になりたいですね。
それはそうと公演まで2週間を切りました。今までは映画の紹介もしてきましたが、これからはこの戯曲を自分はどう読むのか、匍匐前進。そして皆さんの前に立つことができたらと思っています。どうぞ、足を運んでいただけましたら幸いです!
蜘蛛女のキス You Tube 配信中!! 7/27 池袋イベントより
蜘蛛女のキス
作:マヌエル・プイグ
◎演出:ZORA 演出協力:扇田拓也
◎出演者:坂本容志枝 吉村恵美子 宮島健(声)
◎スタッフ:美術 加藤ちか 照明 高良康成
◎開演時間
8/31 19:30
9/1 14:00/19:00
9/2 13:00/17:00
9/1 14:00/19:00
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