8月31日(金)19:30、9月1日(土)14:00/19:00、2日(日)13:00/17:00
お見逃しなく!
ポール・シュレイダー監督:主題歌デビッド・ボーイ 1981年リメイク版
4月1日付のブログで、1942年「キャットピープル」について更新。そして今回1944年続編「キャットピープルの呪い」、1981年リメイク版「キャットピープル」、2本見ました。
1942年版は、自分に猫族の血が流れ、一般の男と結ばれると豹に変身するので恋愛はできないと信じている女が、好きな男ができたせいで次第に精神の変調をきたし、やがては殺人を犯してしまう。それは女の妄想ともいえ、「蜘蛛女のキス」の戯曲中でゲイであり、女になりたいモリーナが獄中で語るに足る物語です。そして、それを聞き妄想を募らせるバレンティン。どこにもいけない二人が、狭い獄中でそれぞれの空想、妄想、思いを増殖させます。
それがそれが、1981年リメイク版「キャットピープル」のナスターシャ・キンスキーは、セックスをすると当人が本当に人間から豹に変身してしまう。顔が壊れ、四つんばいになり豹変していく様が面白い。抑圧された性と、自分の末裔に関わる謎が暗く影を落としていきます。そして映像には本物の黒豹、ピューマも登場し、ナスターシャ・キンスキーの美に見とれ、低音に痺れまくりました主題歌を歌うデビッド・ボーイ。
映画は現実が映像となって表出されているので、想像力という面では舞台では言葉のみで表現されますので、質が違ってきます。これからこのキャットピープルの物語を言葉で語る役どころのモリーナ役、吉村さん、今回は正念場。でも乗ってる吉村さん、やってくれると思います!そして私が演ずるバレンティン、理想と現実のギャップに苦しみながらも、とても熱い男です。 女でありながら、男を演じる。この作品へのアプローチは次第に明らかになっていくことでしょう。
ほとんど二人の会話で綴られる戯曲「蜘蛛女のキス」、台詞も膨大で、この7月中に台詞を入れるということが目標であり、現在二人で格闘中です。そして、黒一点、所長で登場する(声)宮島健さん。声は重要です。声は想像力の賜物。そして宮島さんの舞台、MODE「逃げ去る恋」を上野ストアハウスで見てきました。終演後、赤提灯、もつ焼き屋に入り、一杯。やはり居酒屋は自営業がいい。試行錯誤して自分で作ったきた味がある。そんな味のあるものに~ZORA~もなりたいわ。
林咲希さん、吉村、宮島健さん、坂本、村松恭子さん