新年度が始まり、派遣先の会社にも新入社員が入ってきました。わたしも新鮮な頃に思いを馳せ、この職場でまた一年働くぞ、と気持ちを新たにしました。
目黒川の桜
麗らかな陽気に誘われ、先週の目黒川を皮切りに、桜を愛でつつ、都内を巡りました。
桜は毎年見ているけれど、昨年は「あと何回見られるかしら」と鬱々とした気分だったので、色も淡く寂しげでしたが、今年は大きく鮮やかに見えます。
駒込駅から少し歩いた妙義神社でお花見をしていたら、猫を抱いたお婆さんが「毎年ここで桜を見ているけれど、今年の桜は特にきれいだ」と言っていたので、私の気分ばかりではなく、今年の桜は殊に美しいようです。そのお婆さんから教えていただき、西福寺の墓地へ。駒込はソメイヨシノ発祥の地であり、桜の名所も多いのですが、この寺の桜はすごかった。ご覧の通り、枝も見えないほどのぎっしりの花。
西福寺のソメイヨシノ
さらに歩き染井霊園へ。「東京には空が無いといふ」と詠んだ、高村光太郎と智恵子の墓の上には、澄み渡る空と桜が広がっていました。
染井霊園
そして、六義園。しだれ桜のライトアップ。歳月を経て、この貫禄、凄みを感じます。
六義園のしだれ桜
この春はたくさんの桜に出会ったけれど、この界隈の桜は、昨日おとといの強風で花吹雪となって舞い、見る間に散りました。儚いものです。
これからは新緑の季節。都内にも自然はたくさんあります。木々の移ろいや風を感じて、またてくてくと歩いていきたい。