2014年1月12日日曜日

年頭所感(ヨシムラ)

あけましておめでとうございます。

新しい年の始まり。人生50年を生き、さてこれから。いかに。

心細いような楽しみなような未知なる領域。その扉の前で深呼吸し、扉を開けて足を踏み入れたような。そんな思いで明けた新年です。今年はゆっくり歩いていきます。


職場のガラス窓から差し込む陽光があたたかく、ついうとうとしていると、授業中に頬づえをついて校庭をぼんやりと眺めていた時から、ほんとうに一瞬でここに来てしまった、なにも変わっていない気分になります。邯鄲の夢。次に眼ざめた時はどこにいるのでしょうか。

昨夜はZORAふたりと宮島健さんを交えて新年会。森下の魚三酒場は、以前稽古の帰りに寄った懐かしい居酒屋さんです。新鮮な魚と天ぷら、白子汁などをいただきながら、大徳利の熱燗を飲んで心身あたたまりました。仲間というのはありがたいものです。それぞれ人生いろいろ、でこぼことした道を歩き、ときどきこうして集い話して、大笑い。失敗も情けなさも笑える。人と関わらず閉じこもっていた頃は、弱い自分をさらけ出したくなかったからか。今はどうでもよくなった。面倒くさくても煩わしくても人と関わっているほうがいい。芝居は人間を映すもの。伝えるもの。人と関わって作るもの。わたしがこれまでずっとやり続け、これからもずっとやり続けること。


ヘキレキ、のち晴天となるように。
今年もよろしくお願いします。